保育の未来を切り開く「さくさくレポート」
ユニファ株式会社が展開する保育総合ICTサービス「ルクミー」に、新たに登場した機能「すくすくレポート™」。この機能が利用可能な保育施設が開始から約3ヶ月半で500を突破したと発表しました。これにより、保育現場の効率化と質の向上が期待されています。
現状の保育現場の課題
現在、多くの保育施設では人手不足による業務負担の増加が大きな課題となっています。保育者は物理的にも精神的にも過度な負担を抱えており、これが保育の質に影響を与えています。2026年度には新たな「こども誰でも通園制度」が導入される予定であり、これに伴い、保育施設の人材確保や働き方改革が急務となっています。
この状況を受け、デジタル庁は2025年度中に全保育施設でのICT端末導入率を100%とする目標を掲げており、保育現場のデジタル化が加速しています。日々の記録や安全管理、保護者との連携業務などが効率化されることで、保育の質を高める時間が創出されつつあります。
「すくすくレポート™」の機能とは
「すくすくレポート™」は、保育者の日々の記録(写真や連絡帳など)を生成AIが分析し、園児一人ひとりの成長やクラス全体の状況を自動的にまとめる機能です。この機能により、保育者は記録を遡る負担から解放され、より多くの時間をこどもたちとの関わりに使うことができます。
具体的な機能には以下のようなものがあります:
- - 日々の写真からの要約:AIが顔認識を用いて特定児童の活動を把握し、行動を可視化します。
- - 写真からのキーワード抽出:成長を示すヒントとなるキーワードを自動で生成。
- - 連絡帳や日誌の要約:膨大なデータを整理し、個人やクラス単位でのレポートを作成します。
これにより、保育者はこどもたちの遊びや成長過程を簡単に把握できるだけでなく、次の保育目標の設定にも活用できるようになります。このレポートは保育計画の参考にもなります。
伝えるのはテクノロジーの力
ユニファは、今回の機能によって保育者の事務作業を効率化し、こどもたちとの時間を大切にすることを目指しています。また、今後も保育エリアでの生成AI技術を進化させ、より良い環境を整える取り組みを続けていく予定です。
ユニファの「保育AI™」には、連絡帳の作成を支援する機能や、写真の偏りをチェックする機能もあり、これらが保育者と保護者とのコミュニケーションを深めています。加えて、2024年からは保育施設での生成AI利用に関する実証実験も予定されるなど、今後の発展への期待が高まっています。
まとめ
ユニファの「すくすくレポート™」は、保育の質を向上させるだけでなく、保育者の業務負担を減少させ、より良いかかわりの時間を生み出すことが期待されています。保育AIが保育者のパートナーとなり、温かみのある保育環境を提供することができます。ルクミーの活用を通じて、豊かで安心な子どもたちの育成に繋がることが、今後の大きな目標となっています。
詳細はユニファの公式サイトで確認できます。
ユニファ株式会社