パナソニックの健康経営：電動歯ブラシドルツで口腔ケアを進化させる

パナソニック株式会社は、"Life tech & ideas 人・社会・地球を健やかにする"というミッションを掲げており、その一環として独自の健康経営を推進しています。同社は2024年3月に経済産業省と日本健康会議による「健康経営優良法人2024～ホワイト500～」に認定されたことを受け、特に口腔衛生に着目し、従業員の健康意識を高めるための施策を実施しています。

「ドルツ」によるオーラルケア

パナソニックの健康経営推進の一環として、電動歯ブラシ「ドルツ」を用いたブラッシング指導が行われています。これは、口腔ケアが全身疾患に関連していることが明らかになっているためです。従業員向けのアンケート調査によれば、多くの社員が口腔ケアに対する意識を向上させ、具体的な症状として「食べ物が歯の間にはさまる」といった歯周病の悩みを抱えていることがわかりました。

従業員の医療費のうち、歯科疾患が多くを占めていることから、会社としても早期の対応が求められていました。2023年度には、全国5拠点で1,311名が「ドルツ」を用いた指導を体験し、次年度にはこの取り組みをさらに拡大し、全国で4,000名を目標にしています。

予防歯科研修で健康意識を高める

また、全従業員を対象にオーラルケア研修を実施し、2023年度に約46,000人がその研修を受講しました。研修内容には歯科医による予防歯科の重要性の指導があり、多くの参加者が「定期的に歯科医に通院したい」と回答しました。これにより、従業員の口腔ケアの重要性を再認識させる取り組みとなっています。

企業全体の健康経営を目指す

パナソニックが目指すのは、単に従業員の健康向上に留まらず、他企業への健康経営の波及効果です。「ドルツ」を通じて、パナソニックらしい健康経営を展開することで、他企業にも良い影響を与えたいと考えています。この取り組みは、健康経営の重要性を広めるだけでなく、従業員やその家族の健康にも寄与することが期待されます。

今後の展望

パナソニックは、今後も「ドルツ」を通じて、口腔ケアの重要性を広げ、いつでもどこでも口腔ケアができる環境を整えていく方針です。また、2024年には新製品の音波振動ハブラシも発売予定で、さらなる口腔健康の推進を目指します。全従業員が健康であることが企業全体の活力を生むという信念のもと、今後も革新的な施策を打ち出していくことでしょう。

このように、パナソニックは健康経営において独自の視点を持ち、特に口腔ケアに注力しています。その成果が社員の医療費の削減や健康意識の向上に繋がることを期待しています。