ペアローンの新制度導入
SBIアルヒ株式会社は、2024年10月1日より全期間固定金利住宅ローン「ARUHIフラット35」と「ARUHIスーパーフラット」のペアローンの導入を発表しました。この新制度は、1つの住宅を購入する際に、夫婦や親子などがそれぞれ単独で借り入れることで、合計2本の住宅ローンを組むことができる仕組みです。
ペアローンの特徴
ペアローンにはいくつかの魅力的な特徴があります。まず、各自が独立した条件で借入れを行うため、それぞれ異なる借入期間を選択することが可能となります。これにより、一方が35年、もう一方が20年で借り入れをするなど、ライフスタイルやライフプランに合わせた返済計画を立てることができます。
また、ペアローンを利用すると、個々に団体信用生命保険に加入することができます。「ARUHIフラット35」を選択する場合には「機構団体信用生命保険」、「ARUHIスーパーフラット」を選ぶと「ARUHI団体信用生命保険」を利用できます。3大疾病やがん保障付きの保険など、さまざまな種類から選べる点も魅力です。
さらに、借入金額も増額可能です。通常、1人または連帯債務での最大借入金額は8,000万円ですが、ペアローンを利用することで、2人がそれぞれ借り入れるため、最大1.6億円の借入れが可能となります。このように、ペアローンは家庭の財政状況に応じた、より高額な住宅取得を可能にすることが期待されています。
金利引下げ制度の利用
ペアローンを利用する場合でも、金利引き下げ制度の利用が可能です。「フラット35S」や「フラット35子育てプラス」などの制度があり、それぞれのローンに対して同一の引き下げ条件が適用されます。例えば、購入する住宅の性能や子どもの人数に応じて、当初5年間または10年間、金利を最大1%優遇されることもあるのです。
住宅市場の現状とニーズの変化
近年、特に東京23区では住宅価格の高騰が続いており、2023年の新築マンションの平均価格が1億円を超えました。このような状況を受けて、共働き世帯の増加に伴い、ペアローンや長期の住宅ローンを利用したいという需要が増加しています。SBIアルヒでは、この多様化する住宅ローンのニーズに応えるため、2022年には最長50年の「ARUHIフラット50」も導入しました。
今後も、SBIアルヒは住宅ローンを中心に、さまざまな金融商品を通じてお客様の多様なニーズに応えることで、ライフステージに応じた住宅取得の実現をサポートしていく方針です。
まとめ
ペアローンは、新たな住宅取得の選択肢として注目されています。夫婦や親子がそれぞれの条件で借り入れを行えることで、住宅購入がより現実的に感じられることでしょう。これから住宅を検討する方々にとって、非常に便利な制度となりそうです。詳しい情報は住宅金融支援機構のウェブサイトで確認できます。
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