ライフネット生命岡部祐介、デフリンピック代表に内定
ライフネット生命保険株式会社において初のアスリート社員、岡部祐介氏が、2025年11月15日から東京で開催される「第25回夏季デフリンピック競技大会」において十種競技の代表選手に選出されたことが発表されました。これは、彼にとって3回目のデフリンピック出場であり、十種競技では初めての挑戦となります。
デフリンピックとは
デフリンピックは、4年に一度開催される「聴覚障害者のための国際的なオリンピック」です。今年のイベントでは、東京都内を中心に21種目が行われ、競技は陸上、バドミントン、バスケットボール、サッカーなど多岐にわたります。岡部選手は、2013年および2017年に開催されたデフリンピックでは4×400mリレーで日本代表として活躍しており、今大会でも大きな期待が寄せられています。
岡部祐介選手のコメント
岡部選手は、自身の選出について次のようにコメントしています。「十種競技に転向して以来、ずっと目指してきた東京開催のデフリンピックの代表に選ばれ、とても嬉しく思います。全力で競技に臨み、メダル獲得を目指します。皆さんの応援が力になりますので、ぜひともよろしくお願い致します!」
岡部選手のプロフィール
岡部祐介選手は当日37歳、身長186cmのスポーツマンです。両側感音性難聴で生まれ、補聴器を通しても言葉や音を完全に理解することはできません。コミュニケーションは、相手の口元を読み取る手法や筆談を利用して行っています。2016年にライフネット生命に入社し、陸上競技を業務にしながら、デフに関する理解促進活動も行っています。
陸上競技では、2021年まで400m選手として活動し、その後十種競技へ転向。2025年のデフリンピック出場に向けて努力を続けてきました。彼の夢は、デフリンピックの認知度を高め、オリンピックのように支援が得られる社会を実現することです。これにより、未来のデフの子どもたちにも夢と希望を与えることを目指しています。
過去の大会での実績
岡部選手は、過去の大会で素晴らしい成果を収めました。以下はその一部です:
- - 2012年 トロント世界ろう陸上選手権で4×400mリレー決勝で銅メダル獲得
- - 2016年 スタラザゴラ世界ろう陸上選手権で日本史上初の銀メダル
- - 2023年 日本デフ陸上選手権大会で十種競技優勝
このように、彼は数々の大会で輝かしい成績を収めており、今後のデフリンピックでもその活躍が期待されます。
社会への影響と取り組み
ライフネット生命は、「正直に経営し、わかりやすく、安くて便利な商品・サービスを提供する」ことを理念とし、特にデジタルテクノロジーを活用して、デフに対する理解と支援を行うことに力を入れています。その中で、岡部選手の存在は、企業の中でもデフに対する理解を深めるための重要な役割を果たしています。
岡部選手の挑戦は、単なるスポーツの枠を超えて、障害を持つ人々が夢を追い求め、未来に向けて希望を持つためのモデルケースとして、広く認識されることを期待しています。彼の努力と情熱は、すべての人にインスピレーションを与えるに違いありません。