男性育休取得を強化するレゾナックの取り組みとその成果
レゾナックは、職場のダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)を重視し、多様な人材がその能力を最大限に発揮できる環境の構築に努めています。特に、男性の育児休業取得を促進するための「パパキャン」と呼ばれるキャンペーンは、2008年から続いています。
「パパキャン」の内容と成果
「パパキャン」は、男性従業員が育児休業を取得しやすい環境を作るためのプログラムです。この取り組みでは、育児休業を取得する男性従業員に向けて、制度内容や申請書などの関連資料を上司から直接手渡す仕組みを導入しています。これにより、上司と職場全体の理解が深まり、対象者が育休を取得する際の不安が軽減されています。
参加者の意欲を高めるため、職場の雰囲気を変えることも意識されています。上司は「育休を取るつもりはありますか?」ではなく、「育休はいつから取るつもりですか?」と尋ねるようになり、男性従業員個々が気軽に育休を取得できる文化が醸成されています。
育休セミナーの開催
さらに、2020年からは男性社員だけでなく、彼らのパートナーも参加できる育休セミナーが開催されてきました。このセミナーでは、産前・産後の体の変化に関する講義や、家事育児を共に担う上でのポイントを見出すワークショップが行われ、参加者からは非常に高い評価を得ています。こうした取り組みが男性の家事育児への参加意欲を高め、職場全体での理解が深まりました。
男性育児休業取得率の向上
レゾナックでは、育休取得率も目を見張る成果を上げています。プライベート企業の平均と比べても、その取得率の高さが際立っています。2023年には、男性育児休業取得率が100%に達し、実際の取得日数も増加しています。これは、育休取得が一般的になりつつある証左でしょう。
今後の計画
今年も9月19日を「育休を考える日」とする特設イベントを予定しており、新たに導入されるe-learningプログラムも、忙しい社員が自己学習を通じて育児や家庭とのバランスをどう取るかを学ぶ機会を提供します。レゾナックはこれからも多様な人材が互いに尊重し合い、能力を最大限に発揮できる職場環境の構築に貢献していく姿勢を貫いていきます。
男性育休プロジェクトへの賛同
レゾナックは、積水ハウスが企画した「男性育休プロジェクト」にも賛同しており、参加企業とともに男性の育児休業取得を促進しています。このプロジェクトは、日本において男性が育児休暇を取得することを当たり前にするための活動であり、年間の取り組みとして「男性育休白書」の発行や、情報発信を行う「男性育休フォーラム」の開催なども展開されています。
企業紹介
レゾナックグループは、半導体や電子材料、ケミカル分野において広範なテクノロジーをもち、2023年には昭和電工グループとの統合を果たしました。「共創型化学会社」としての新たなスタートを切ったレゾナックは、持続的な成長と企業価値の向上を目指し、さまざまな活動を行っています。今後も、企業文化の変革とともに、育休制度の浸透を進めていくことでしょう。