遮熱材「サーモバリア」実証
2024-12-02 08:46:14

静岡大学とライフテックが実証、遮熱材「サーモバリア」の効果を確認

遮熱材「サーモバリア」の実証実験に成功



静岡大学工学部が株式会社ライフテックと共同で実施した実証実験において、遮熱材「サーモバリア」の効果が明らかになりました。これにより、夏場の冷房効果を高めつつ、電気料金も削減できる可能性があることが示されています。

実証実験の概要


本実験は、中山顕教授を筆頭とする静岡大学工学部の研究チームによって行われました。真夏を想定し、同じ条件の2棟の建物を設置し、そのうちの1棟に「サーモバリア」を施工し、温度の変化を比較検証しました。

主要な実験結果


  • - 室内温度: サーモバリアを使用した棟では、最大9℃の温度低下を記録しました。
  • - 屋根下の暖気塊温度: 施行した場合、約4℃の低下が見られました。
  • - 省エネルギー効果: 冷房の消費電力について、工場や倉庫では最大27%の削減が可能で、一般住宅でも約18%の消費電力削減が期待されています。

以上のデータは、サーモバリアが従来の断熱材と同様の効果を持ちながら、更なる省エネルギー効果を実現する資材であることを証明しています。

実験の詳細


実験は、晴天時における連続168時間の測定によって行われ、T型熱電対を使用した温度測定が行われました。検証施設は、縦1820mm、横1820mm、高さ1817mmの同型建物2棟を使用しました。これにより、より信頼性の高いデータが得られました。

中山顕教授のプロフィール


中山教授は熱工学の専門家であり、イリノイ大学で博士号を取得した後、数々の著作や専門誌の編集委員を務めています。この経験を活かし、今回の実証実験を牽引しました。

今後の展望


この実証実験の結果、遮熱材「サーモバリア」は建築物の省エネルギー化において大きな貢献が期待されています。従来の断熱材では防ぐことのできなかった輻射熱を効果的にカットする特性から、今後の建築分野における省エネルギー新手段としての位置付けが高まることでしょう。

株式会社ライフテックについて


ライフテックは、岐阜県各務原市に本社を持つ企業で、遮熱材「サーモバリア」を製品にしてきました。この製品は、99%以上のアルミ箔を使用しており、工場や倉庫、個人住宅の屋根や壁に簡単に施工できるのが特徴です。これにより、夏は涼しく冬は暖かい環境を実現し、SDGsやカーボンニュートラルへの貢献も期待されています。

さらに、サーモバリアの導入は、企業や家庭におけるエネルギー削減や効率化に寄与するため、多くの例から実際の効果が証明されています。

今後も、ライフテックは持続可能な社会の実現に向け、さらなる技術革新を目指していくでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ライフテック
住所
岐阜県各務原市鵜沼羽場町8-132-1
電話番号
058-385-0334

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