東京のスタートアップ支援拠点「Tokyo Innovation Base」に参画するカスタメディアの挑戦

東京都のスタートアップ支援拠点「Tokyo Innovation Base」に株式会社カスタメディアが参画

株式会社カスタメディア（所在地：大阪府大阪市、代表取締役：宮﨑耕史）は、東京都が運営するスタートアップ支援の中心的拠点「Tokyo Innovation Base（TIB）」において、「TIBパートナー」としての役割を担うことになりました。この契機に、スタートアップ企業や新たに起業を目指す方々への具体的な支援を拡充することを目指しています。

「TIBパートナー」としての役割

カスタメディアは、700以上のサービスを支援してきた豊富な経験をもとに、スタートアップ企業に対して具体的なケーススタディを提供することを目的としています。これにより、成功事例や失敗事例の共有を通じて、新規事業のリスクを未然に防ぐ手助けを行います。

「TIB」では、異なる企業が参加するピッチイベントやワークショップ、パネルディスカッションを実施し、スタートアップ同士が課題を共有し、解決策を見出す場を整えています。こうした取り組みは、スタートアップエコシステムの発展と持続可能性の確保に向けた重要な活動となっています。

背景と変革

カスタメディアは、2020年頃のSaaSブームに乗って急成長を遂げました。IT導入補助金などを利用し、当時はIPOを目指して活動をしていたのです。しかし、2022年に入って起きたSaaSバブルの崩壊が影響し、資金調達環境は厳しさを増し、多くの取引先がサービスを終了するという危機に直面しました。さらに会社内部でも、急速に増員した社員の約半数が退職するという試練がありました。

この経験から、カスタメディアはハードシングスを乗り越える必要性を痛感し、事業戦略の見直しを図りました。具体的には、PMF（Product Market Fit）を意識し、低コストかつ短納期でリスクを低減するサービスにシフトしました。この変革の結果、700を超えるサービスのプラットフォーム支援を行い、その中には280のスタートアップ企業が提供するサービスが含まれています。

新たな挑戦として「TIBパートナー」に参画したのは、自社の経験を活かし、より多くのスタートアップや創業を目指す方々に具体的な支援を提供するためです。これにより、カスタメディアが培ったノウハウや知見を広く共有できる場を創出し、共に成長するエコシステムの拠点となることを期待しています。