3.11から未来へ——高田松原津波復興祈念公園での催し
岩手県の高田松原津波復興祈念公園では、特別なイベント「3.11から未来へ~みんなの想いが集う日~」が開催されます。この催しは、震災による犠牲者を追悼し、災害の記憶を風化させないことを目的としています。昨年度は防潮堤に希望の花、スイセンを用いた光の地上絵を描くことで、多くの人々の心を一つにしました。
新たな試みと希望の灯り
今回のイベントは、国営追悼・祈念施設にて初めて行われ、特別に夜間開園されるライトアップも実施されます。暗闇を照らすスイセンの光の地上絵「光ノ碑(ひかりのいしぶみ)」が表現されるほか、地域の催しとの連携も計画されています。来場者は、オブジェやキャンドルなど、参加者の想いが詰まった美しい飾りを楽しむことができます。
さらには、市内の保育所との協力によって「紙袋ランタン」の展示も行われ、小さな手から大きな想いが広がる演出もあります。また、震災体験を語る語り部による「防災講演会」も予定されており、参加者は過去の教訓を受け止め、未来に向けた知恵を得ることができます。
具体的な開催情報
- - 開催期間: 令和7年3月8日(土)〜11日(火)
- - 点灯時間: 17:30〜20:00
- - 場所: 高田松原津波復興祈念公園 国営追悼・祈念施設
このイベントは、高田松原津波復興祈念公園マネジメント共同体や、地元の大学生たちが協力し、地域の皆様の想いを集める場となることを目指しています。特に「陸前高田イタルトコロ大学」事業の一環として、岩手大学三陸委員会と早稲田大学陸前高田プロジェクトが参画し、地域に寄り添う企画作りに貢献しています。昨夏に行った意識調査を基に、来場者に親しみやすいアイデアを取り入れた催しを目指しています。
シールラリーで想いを広げよう
3月11日には、市内で行う複数の催しを通じて連携したシールラリーも計画されています。この活動を通して、高田松原と共に「つむぐイルミネーション(川原川公園)」や「3.11夢あかり(館の沖公園)」を巡り、参加者はそれぞれの「想い」に触れることができる機会が提供されます。震災について考え、地域の歴史を知ることができるこのアプローチによって、参加者の心の中に新しい光が灯ることを願っています。
高田松原津波復興祈念公園の意義
高田松原津波復興祈念公園は、東日本大震災の犠牲者への敬意を表し、震災の教訓を後世に伝えていくことを基本理念としています。また、地域の賑わいの復活を目指し、未来への希望を育む場所でもあります。市民だけでなく、多くの人々が集い、共に想いを共有する場となるこの催しに、ぜひ足を運んでください。皆さんの参加をお待ちしております。
お問い合わせ
高田松原津波復興祈念公園管理事務所へご連絡ください。
- - 住所: 岩手県陸前高田市高田町字中宿24-3
- - 電話: 0192-22-8560
- - ファックス: 0192-22-8568
この特別なイベントの詳細や最新情報については、公園の公式ウェブサイトやSNSもご確認いただけます。