キヤノン、64インチ対応UV硬化型プリンター新モデルを発表

キヤノンが新たに登場させる64インチプリンター

キヤノンマーケティングジャパン株式会社とキヤノンプロダクションプリンティングシステムズ株式会社は、2025年7月下旬に新しい大判プリンター「Colorado M3 / M3W」を発売することを発表しました。このプリンターは、主にサイン＆ディスプレイ市場や建装材市場に向けた製品で、高生産性と高画質を実現しています。

Colorado Mシリーズの概要

「Colorado M3 / M3W」は、UVgelテクノロジーを搭載した64インチ対応のUV硬化型大判プリンターとして位置づけられており、2023年8月に登場した「Colorado M5 / M5W」のエントリーモデルにあたります。新モデルは印刷速度と初期投資を抑えつつ、ミッド・ローボリュームの印刷ニーズに対応することで、Colorado Mシリーズの製品ラインを強化します。

高速印刷と多機能性

このプリンターの特長の一つは、高速印刷の実現です。グロスモードの高品質モードでは時速29㎡、マットモードでは時速18㎡と、短時間での大量印刷が可能です。また、白インクを用いた多層印刷のスピードも対応しており、印刷ヘッドの自動メンテナンス機能も備えています。この点において、「Colorado M5 / M5W」と同様の機能を有しているのが魅力です。

新しいソフトウエアの導入

さらに、Colorado Mシリーズには新たなソフトウエアバージョンが提供され、特にテンションファブリックなどのソフトサイネージに関する対応が強化されます。マルチレイヤー印刷が可能な新モードの追加により、光の漏れが少なく高密度な印刷物が作成できるようになります。これにより、より厚手のメディアへの対応も進展し、選択肢が大きく広がります。

将来的な展望

キヤノンはこの新しいColoradoプリンターを通じて、デジタルプリント壁紙やテンションファブリックなど成長を続ける格子に対応し、サイン＆ディスプレイ市場及び建装材市場でその品質と生産性の向上に寄与することを目指します。新たなエントリーモデルでも高い機能性により多くのニーズに応えられるとの期待が寄せられています。