中国最大手モバイル広告企業Mobvista、香港証券取引所に華やかに上場

中国を拠点とするMobvista(モビスタ)が、香港証券取引所に上場を果たしました。これは同社にとって大きな足跡であり、さらにモバイル広告業界での影響力を強めるためのステップと位置づけられています。

Mobvistaとはどんな会社か?


Mobvistaは、主にアプリのインストール獲得を目的とした広告配信を行うモバイルアドネットワークです。そのビジネスモデルは、広告主に広告枠を提供し、メディアと連携してアプリ開発者にインストールを促進させるものです。創業は2013年と若い企業ですが、短期間で中国最大手のモバイル広告プラットフォームとしての地位を確立しました。

が、この成功の一因は、創業当初からの積極的な海外展開にあります。多くの中国企業が国内市場に集中している中、Mobvistaは早い段階からグローバルな視点を持っていました。これにより、同社は世界12カ国でサービスを展開し、日本市場にも進出。2017年には日本法人を設立し、300社以上の企業とパートナーシップを結んでいます。

上場の背景


Mobvistaの香港証券取引所への上場は、単なる資金調達だけでなく、企業のブランド力を高める重要な出来事でもあります。既に昨年対比140%以上の成長率を示し、ユニコーン企業と呼ばれる地位を手に入れた同社。過去3年間の売上は年々増加しており、2017年には3.12億ドルに達しました。また、純利益も同様に成長を続けており、2015年から2017年の連続した成長は、業界内外から高い評価を得ています。

AI技術とビッグデータ戦略


Mobvistaの強みは、高度なAI技術と膨大なビッグデータにあります。AI分野では優秀な研究者を揃え、データのリアルタイムモデル化を実施。クローズドループで学習を続け、より効果的な広告配信手法を模索しています。これは、広告主やメディア双方に利点をもたらすことで、Mobvistaのエコシステムを強化しています。

未来への展望


ロビン・ドゥアンCEOは、今後の戦略を「GLOCAL」と名付け、世界中の市場に根差したサービス展開を強調しています。上場を「始まり」と捉え、これからもテクノロジーへの投資を続け、さらに成長を目指す考えです。また、M&A戦略も視野に入れており、2016年にはアメリカとヨーロッパでの1社ずつの買収を経て、ビジネスを拡大しています。

Mobvistaの将来性


Mobvistaは、今後も技術革新とグローバルな展開を通じて、広告業界においてさらなる地位を築くことでしょう。社員の半数以上がエンジニアという構成も、テクノロジー重視の企業文化を示しています。さらに、世界中の消費者に対して良質なサービスを提供し続けることを目指し、関係企業との強固なパートナーシップを築くことが期待されます。

最後に、Mobvistaは現在、グローバルなモバイルマーケティングのリーダーとして位置付けられており、広告主にとって手放せないパートナーであり続けることでしょう。香港証券取引所での成功を起点に、今後の成長が非常に楽しみです。

会社情報

会社名
Mobvista Inc.
住所
RM1204, 12/F, OfficePlus, Prince Edward, 794-802 Nathan Road, Kowloon, HONG KONG
電話番号

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