口腔の健康が労働生産性に与える影響に関する大規模調査

口腔の健康が労働生産性に与える影響に関する大規模調査



1.研究の背景と目的


近年、企業における従業員の健康が生産性に及ぼす影響についての関心が高まっています。この文脈の中で、歯周病などの身近な健康問題が職場のパフォーマンスにどのように影響を与えるのかを明らかにすることが求められています。今回は、第一三共ヘルスケアと東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野における共同研究を活用し、全国規模での調査結果に基づいて、歯周病が労働生産性に与える影響について考察します。

歯周病は、歯を支える歯ぐきや骨に炎症が生じる疾患であり、口腔内のみならず全身の健康にも影響を与えることが知られています。このため、歯周病が労働者の業務遂行能力に影響を与える可能性があり、労働生産性との関連性を明らかにすることは重要です。これまでの研究では、その関連を示す結果が限られていましたが、今回の研究では全国約1.7万人を対象に調査を行いました。

2.調査の方法と結果


本研究は、2022年に実施された「日本におけるCOVID-19問題による社会・健康格差評価研究」(JACSIS研究)のデータを基にしています。調査参加者は32,000人でしたが、最終的には17,289人のデータが解析に用いられました。

2.1 調査の方法


歯周病の有無を基準に、労働生産性が低いと評価された人の割合を比較し、さらに年齢、性別、職種、学歴、喫煙状況、主観的健康感および過去一年以内の予防的歯科検診の受診歴などを考慮した修正ポアソン回帰分析を実施しました。

2.2 研究成果


調査結果に基づくと、歯周病を抱える労働者のうち、労働生産性が低いと評価された割合は30.4%であったのに対し、歯周病がない労働者では22.2%であり、歯周病の影響が明らかに示されました(p<0.001)。

調査対象者を年齢や性別などで分けても、歯周病がある群は素晴らしい結果を表示しており、その関連は一貫して認められました。この結果は、労働者のQOLを向上させるためには口腔の健康が不可欠であることを示唆しています。

3.今後の課題と展望


本研究は、歯周病が労働生産性に関連することを一時点において示したものですが、因果関係を証明するものではありません。今後は、歯周病予防や口腔セルフケアの重要性についても言及し、職場での健康施策としての方策を模索していく必要があります。

当社は、今後もこの研究を基に、口腔健康が生活の質に与える影響を深く掘り下げ、生活者の健康を支える活動を推進していく所存です。


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会社情報

会社名
第一三共ヘルスケア株式会社
住所
東京都中央区日本橋三丁目14番10号
電話番号
03-5255-6222

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