高槻市立埋蔵文化財調査センターの軌跡
高槻市の歴史と文化を深く知ることができる特別企画展「発掘調査の半世紀」が、今城塚古代歴史館で開催されています。この展覧会は、高槻市立埋蔵文化財調査センターの設立から50年を記念するもので、令和8年2月11日(火曜日・祝日)まで続きます。
このセンターは、1975年に全国で初めて設立された埋蔵文化財の調査・保存機関です。以来、発掘調査や研究を通じて、高槻の意義ある歴史を探り続けてきました。今回の企画展では、この間の発掘成果を一同に集めて展示されており、特に注目すべきは国の重要文化財に指定されている「青龍三年銘鏡」です。これは邪馬台国の女王卑弥呼が魏から送られたとされる貴重な品で、普段は見ることのできない実物を間近で観賞できる機会です。
企画展のハイライト
展覧会では、青龍三年銘鏡の特別公開のほか、さまざまな出土品を展示しています。中でも、全面発掘された弁天山古墳群から出土した首長の腕輪や銅製の矢じり、さらに新たに復元された家形埴輪も初公開されるなど、高槻の遺跡から紡がれる歴史を感じられる内容となっています。
また、今城塚古墳からは日本最大の家形埴輪を含む200点以上の遺物が出土しており、来場者はこれらを通じて弥生人の生活や文化にも触れることができます。
センターの担当者は「50年間の調査成果を一堂に会させており、最新の発掘調査成果も展示しているので、ぜひ多くの方にお越しいただきたい」と語っています。
開催情報
「発掘調査の半世紀」は、以下の詳細で開催されています。
- - 開催日:令和8年2月11日(火曜日・祝日)まで
- - 場所:今城塚古代歴史館1階企画展示室
- - 料金:無料
- - アクセス:JR富田駅1番乗り場から市営バス「72奈佐原」行きに乗車し、「今城塚古墳前」で下車、徒歩すぐ。
今城塚古代歴史館の情報
今城塚古代歴史館は以下の情報で運営されています。
- - 住所:高槻市郡家新町48番8号
- - 開館時間:10時から17時(入館は16時30分まで)
- - 休館日:月曜日(祝日は開館)、祝日の翌平日、年末年始(12月28日から1月3日まで)
詳細や関連情報については、
今城塚古代歴史館公式サイトをご覧ください。
ぜひ、この貴重な企画展を通じて、高槻の豊かな歴史を体感してみてはいかがでしょうか。