新入社員が望む「リアルな入社式」
株式会社学情は2025年4月に入社する新社会人を対象としたアンケート調査を実施し、その結果を発表しました。調査の目的は、新入社員が入社式に対してどのような期待や希望を抱いているのかを明らかにすることです。その結果、なんと参加者の9割近くが「リアル」での入社式を望んでいるという結果が出ました。
なぜ「リアル」が求められるのか?
調査によれば、67.2%の新社会人が「リアル」で参加したいと回答しており、さらに20.2%が「どちらかと言えばリアル」と考えていることから、実に90%以上が実地参加を望んでいることが分かります。彼らがこのように考える理由は多岐にわたります。
- - 同期とのコミュニケーション: 多くの新入社員が「同期と直接話したい」との声を上げています。リアルな場での会話は、より深い人間関係を築くためには欠かせません。
- - 社会人としての実感: 「リアルのほうが、社会人になるという実感を持てる」との意見も多く、入社式が一つの大切なステップであることを実感したいそうです。
- - 職場の雰囲気をつかみたい: 新入社員は、実際の職場の雰囲気を感じることができるため、リアル開催を望んでいます。
入社式で求められるコンテンツ
入社式において新入社員が望むコンテンツのトップは、「社員と交流できる」というもので、69.7%の支持を得ています。次いで「同期と一緒に『体験』ができる」が53.0%で、やはり直接コミュニケーションを求める声が多いことが伺えます。また、キャリアプランの設定なども重要視されています。
直接社員と会話することで、不安を軽減したり、今後の業務についての理解を深めたいという意見が多く寄せられています。このような対話が将来的な業務の円滑化に寄与すると期待されています。
新入社員研修にも「リアル」が支持される
入社式だけでなく、新入社員研修についても同様の傾向が見られます。64.6%の新社会人が「リアル」で参加したいと考えており、さらに「どちらかと言えばリアル」の19.7%を合わせると、8割超の新社会人がリアルな研修を希望していることが明らかになりました。
特に「ビジネスマナーの実践」であったり、質問がしやすい環境を求めているという声が多く、新入社員は現場に近い環境で学びたいと考えているようです。ロールプレイなどの実践を通して得る学びが彼らにとって重要なプロセスとなっているのです。
調査の結果から見える未来
このような調査結果は、企業側にとっても重要な洞察を提供しています。新社会人が期待する「リアルな交流」は、企業が新入社員をどのように迎えるかに大きな影響を与えます。今後、入社式や研修の在り方を見直す企業も増えるかもしれません。
例えば、社員同士の交流を促進するためのイベントを企画したり、職場見学の機会を設けることで新入社員の期待に応えられる企業が求められる時代になったと言えるでしょう。
これから社会に羽ばたく新社会人たちに良いスタートを切ってもらうためにも、企業は彼らの声に耳を傾け、具体的な取り組みを検討することが重要です。そうすることで、社員のモチベーションや職場の活性化にもつながることでしょう。