中小企業のITセキュリティ
2022-09-06 11:00:03

中小企業における情報システムとセキュリティ対策の現状を探る

中小企業における情報システムとセキュリティ対策の現状を探る



近年、中小企業においても情報システムの導入が進み、PCや自社サーバー、業務管理ソフトなど、様々なインフラが整備されています。しかし、導入が完了したからといって安心はできません。トラブルや情報漏えいのリスクが常に存在するため、日々の運用に関するメンテナンスやバックアップが欠かせないのです。

青森県でITサービスを提供する株式会社テクノルは、従業員数300人以下の中小企業を対象に「中小企業のセキュリティ状況」に関する調査を行いました。この調査から見えてきた実態を、詳細にお伝えします。

情報システムの管理運営負担


調査によると、情報システムを自社で管理することに「とても負担を感じる」と回答した人が36%、また「やや負担を感じる」と回答した人が49.8%にのぼりました。合わせて85.8%の方が何らかの負担を感じていることがわかります。これは日常的なメンテナンスに限らず、障害が発生した際の対応にも影響します。集められた回答を見てみると、多くの企業が障害に対処するためのマニュアル作成やアラートシステムを導入していることがわかりました。

セキュリティの現状


次に社内のセキュリティ状況について調査を行ったところ、9.5%が「セキュリティシステムは万全だと思う」、72.2%が「それなりに問題ないと思う」、そして18.3%が「危険だと思う」と答えました。この結果から、多くの中小企業が「それなりに安心している」という認識を持ちながらも、完全ではないと考えていることが浮かび上がります。具体的な対策としてパスワード管理やウイルス対策などが一般的に行われているものの、さらなる改善が求められる状況です。

データ管理とクラウド利用


さらに、情報システムに関するデータの保存方法について尋ねたところ、62.4%の企業がクラウドサービスを導入している一方で、37.6%はまだ導入していないことがわかりました。導入していない理由としては「社外にデータを保存することが不安」という声が多く、一部の企業はコスト面の懸念も挙げています。特に重要なのはデータとバックアップデータの保存先。バックアップデータの70%が自社サーバーに保存されていて、同じ場所に保存されている場合、障害発生時に両方とも失われるリスクがあります。このことから、バックアップ戦略の見直しが急務です。

定期的なバックアップの重要性


調査結果から約78%の企業が定期的にバックアップを取っているものの、定期的なバックアップ習慣がない企業も少なからず存在し、その理由には「バックアップを取る重要性を感じていない」が挙げられます。データ保護のためには、定期的なバックアップとその保存場所の選定が重要です。

まとめ


中小企業における情報システム管理とセキュリティ対策は、今後ますます重要になると考えられます。調査結果を参考に、セキュリティ対策やデータ管理方法の見直しを行い、より安全な運用体制を構築することが求められています。特に、バックアップデータの管理場所については十分な検討が必要です。信頼できるサービス提供者との連携も重要であり、株式会社テクノルのような専門企業のサポートを受けることも一つの解決策となるでしょう。

この調査から得られた情報を元に、企業は自らのセキュリティ体制を見直し、強化していくことが重要です

会社情報

会社名
株式会社テクノル
住所
青森県八戸市廿三日町2番地YSビル3F
電話番号

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