国内最大手の自動車シートメーカーが初の一般公開フォーラムを開催

テイ・エス・テック株式会社（以下、TSテック）は、2012年11月30日にCOREDO室町にて「“座”フォーラム－「座る」を極める－」を開催しました。本イベントは、TSテック創立50周年を記念し、昨年の社内イベントから一般公開へと発展したものです。約260名の参加者が集まり、盛況のうちに幕を閉じました。

フォーラムの第一部では、TSテックの「座る」に対する積極的な取り組みが紹介され、同社の若手社員からなる研究グループ「座ラボ」による研究発表が行われました。「最小空間の最大快適」をテーマに、乗員の骨格を元に最適な姿勢を提案する「相棒シート」と、体圧や温度調整を可能にする「ギュッと！シート」の二つの新しいコンセプトが披露されました。これらは、快適な乗車空間を創出するための革新的なアイデアとして注目を集めました。

続いて行われた第二部では、多彩な専門家を招いたトークセッションが開催され、「未来の座る」についての議論が繰り広げられました。プロダクトデザイナーの山中俊治氏、脳科学者の澤口俊之氏、放送作家の小山薫堂氏など、様々な視点から「座る」というテーマに光を当てました。これにより、参加者は新たな視点を得るとともに、今後の車両シートの進化に対する期待を膨らませました。特に小山氏の発言には注目が集まり、企業がシートのクラス分けを行う未来についての期待を語りました。

TSテックは、今回のフォーラムで多くの方々と未来の「座る」についての情報を共有できたことを喜び、これを今後の事業活動へと活かしていく考えを示しています。自動車業界において、シートがますます重要な要素として考えられる時代が到来する中、TSテックはさらなる革新を目指し続けることでしょう。

特別トークセッションでは、各パネリストが、自身の専門分野を踏まえた「座る」についての考えを示しました。車のシートに対する期待や、未来の環境に応じたシートの進化について意見が交わされ、今後の自動車産業における「座る」の重要性を再認識させる場となりました。今回のイベントは、単なる発表会にとどまらず、参加者同士が意見を交わし、新たな気づきを得られる貴重な機会となりました。今後も、TSテックの活動に対する期待が高まります。