三井不動産の新ブランド「&forest」発表
2023年、三井不動産株式会社が新たな木造建築ブランド「&forest」を発表しました。このブランド名は、木材の持つ可能性を最大限に活かし、持続可能な社会の実現を目指すものです。新しく発表されたプロジェクトには、国内最大・最高層の木造賃貸オフィスビルや物流施設が含まれ、特に注目の集まる存在となっています。
木造賃貸オフィスビル「日本橋本町三井ビルディング &forest」
この新しいブランドの旗艦プロジェクトとして、日本橋で建設中の「日本橋本町三井ビルディング &forest」があります。この建物は、三井不動産が保有する森の国産木材を用いており、7000立方メートル以上の木材が使用される予定です。これにより、従来の鉄骨造のオフィスビルと比較して、建築時のCO2排出量が約30%削減される見込みです。
日本橋本町三井ビルディング &forestでは、内装においても国産木材が積極的に採用され、木のぬくもりを感じられる快適なオフィス空間を提供します。このオフィスビルが完成することで、多くの企業や人々が訪れる「行きたくなるオフィス」を目指しているのです。
複数テナント型物流施設「MFIP海老名 &forest」
神奈川県海老名市においても、木造を基にした複数テナント型の物流施設「MFIP海老名 &forest」が2025年4月に着工予定です。このプロジェクトでは、木材の効率的な利活用が重要視されており、建物の構造だけでなく、運用時のエネルギー効率に関しても配慮がなされています。
この物流施設の建設を通じて、三井不動産グループは地域経済の活性化と環境保護の両立を図ろうとしています。木材を使用することで得られる持続可能な循環型経済のモデルを確立することを期待しています。
未来に向けた「&forest」の理念
「&forest」というブランド名には、木材の活用を通じた街づくりへの想いが込められています。三井不動産グループは、木造建築を取り入れることで、資源の循環利用や地域経済への貢献を重視しています。また、2025年には「&EARTH for Nature」として、環境との共生を図る街づくりを誓う宣言も発表する予定です。
このイニシアチブでは、「緑を守る」「水の活用」「生態系の保全」など、具体的な環境課題にも取り組むことが示されています。地域ごとの特性を活かしたまちの魅力を増し、未来を見据えた持続可能な発展を目指す姿勢を感じさせます。
まとめ
三井不動産の「&forest」は、単なる建築ブランドに留まらず、地域社会、環境、経済の三者を結び付けた持続可能な街づくりの象徴です。この取り組みが、多くの人々に新しい価値を提供し、持続可能な未来を築く一助となることを期待しています。今後の展開に大いに注目です。