一ノ蔵が挑む復興支援プロジェクト
東日本大震災からの復興に向けた大崎市の酒蔵、株式会社一ノ蔵が新たに特別純米原酒「3.11未来へつなぐバトン」を発売しました。この商品は震災の発生に伴い、被災した子どもたちを支援するためのプロジェクトに基づいており、売上金全額が寄付されることが特徴です。
背景と取り組み
2011年3月11日、東日本大震災は多くの人々の生活を一変させました。大崎市も震度6強の揺れに見舞われ、その影響で一ノ蔵の酒造りも危機に直面しました。震災直後は未来に対しての不安が広がり、従業員全員が心を痛めていた中、全国からの支援が助けとなり、少しずつ前を向いて歩み始めることができました。
震災からの復興に向けて、特に被災した子どもたちの将来に対する不安感が高まっていることを現地で感じた一ノ蔵。その想いを形にするため、社内で様々な議論が交わされ、「未来へつなぐバトン 醸造発酵で子どもたちを救おうプロジェクト」が2011年12月に誕生しました。このプロジェクトでは、毎年「3.11未来へつなぐバトン」という特別な酒を製造し、その売上金を全額寄付しています。
商品の詳細と寄付の成果
「一ノ蔵 特別純米原酒 3.11未来へつなぐバトン」は、宮城県産の米を100%使用し、精米歩合は60%とこだわり抜いた逸品です。希望小売価格は1.8Lで3,300円、720mlで1,650円で販売されており、宮城県内の酒販店や百貨店を通じて購入可能です。また、公式ECサイトからも注文できます。
寄付の累計は2024年までに86,673,757円となり、支援活動は続いています。特に今年は約4,000リットルの販売を予定しており、2011年に生まれた子どもたちが20歳を迎えるまで支援が続くことになります。このような取り組みを通じて、一ノ蔵は地域の未来を見据えた支援を行っています。
未来を見据えた支援活動
一ノ蔵では、寄付金を通じて「ハタチ基金」の活動をサポートしています。この基金は、震災で被災した子どもたちが安心して生活を送り、進学できるように支援する仕組みです。近年、寄付贈呈式では代表の鈴木社長やハタチ基金の代表理事が登壇し、活動の意義を共有しました。
一ノ蔵はこれからも地域への支援を続け、未来へ向けた希望を醸成し続けていくことでしょう。今後の取り組みについても、ぜひ注目していきたいですね。楽しい酒造りが人々の安心と幸せに貢献することを期待しましょう。
お問い合わせ
詳しい情報や購入については、一ノ蔵の公式ウェブサイトをご覧ください。打ち合わせや連絡を希望する方は、直接お問い合わせいただけると良いでしょう。飲酒は20歳を過ぎてから、法律を守って楽しみましょう。