新たな産業横断型イノベーション共創コンソーシアムの始まり
今、我々の目の前には新しい産業構造の変革が求められています。その中で、株式会社Relic、株式会社博報堂、株式会社インダストリー・ワンの三社が協力し、産業横断型のイノベーション共創コンソーシアムを発足させたことをお知らせします。
このコンソーシアムは、各社が持つリソースや能力を最大限に活用し、業界の垣根を越えた新しい価値を創造することを目指しています。具体的には、Relicが独自に開発した「オープンイノベーションデット」という手法を用い、この手法に基づいた共同作業を通じて、持続可能なビジネスモデルや技術革新を促進することが狙いです。
設立に至った背景
昨今、デジタル技術の進化や世界経済の変動が業界に大きな影響を与えています。特に、日本ではデジタルトランスフォーメーション(DX)の遅れが約12兆円の経済損失を招くとされており、企業間の連携が急務となっています。これに対し、政府も150兆円規模の民間資本動員を計画しており、特に異業種連携の強化が求められています。
このような社会的背景を受け、三社は異業種の強みを融合させ、新しい市場を模索し、社会の課題解決に取り組むためのコンソーシアムを結成しました。これにより、各企業が持つ知見やリソースを使って新たな事業機会を創出し、社会に貢献することが期待されています。
コンソーシアムの目的
このコンソーシアムは主に以下の目的で活動します:
1.
イノベーション創出のためのハブ機能を担うこと 産業の枠を超えて新たなビジネス機会を探り出し、それを実現するためのプロジェクトを推進します。
2.
連携の強化と共創の加速 各企業のリソースを相互に活用し、作用し合うことで異業種間の連携を強化します。
3.
技術革新とDXの支援 AIやディープテックを含む最先端技術の研究開発を通じて、企業の競争力を高めていきます。
具体的な活動内容
コンソーシアムは、以下のような具体的な活動を行っていく予定です:
- - 市場ニーズの探索と社会課題の発見 Relicのイノベーションデータベースと参画企業の資産を組み合わせて、新たな事業創出につながる課題を特定します。
- - エコシステムの構築 異なる産業間での提携やM&Aを推進し、スタートアップや地方自治体とのネットワークを構築します。
- - 共創プロジェクトの実施 参加企業同士で具体的な事業構想を立案・実行し、実証実験にも積極的に取り組む予定です。
各社の役割
- - 株式会社Relic では、新規事業開発の専門知見と機動力を活かし、コンソーシアムの運営をリードします。
- - 株式会社インダストリー・ワン は企業のDXを推進し、デジタル技術の社会実装を支援します。
- - 株式会社博報堂 は、クリエイティブな発想を持ち込み、長年培ったマーケティング力を活かして事業を推進します。
今後の計画
今後、3社は連携を深めたプロジェクト立ち上げや、共同研究開発を推進していきます。また、さらなる企業の参加を募り、日本全体のイノベーションエコシステムを強化する計画です。これにより、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速させていきます。
各社の代表のコメント
この新たな試みに関与する代表者たちは、共創の重要性を強調しています。北嶋CEoは、国内シェアNo.1の実績を踏まえ、企業のイノベーション支援に全力を尽くすと宣言しました。一方、インダストリー・ワンの遠藤社長は、デジタル事業と共創による社会課題の解決の加速を目指しています。そして、博報堂の宮井局長は、多様性を持つコミュニケーションの重要性を語り、クリエイティビティが新産業を生み出す力になると述べています。
今後の展開に目が離せません。