日本初！イオンモール日の出で始まった太陽光路面発電実証実験の全貌

概要

東京都の日の出町に位置するイオンモール日の出では、全く新しい形のエネルギー活用が実験されています。ミライラボ株式会社が開発した太陽光路面発電パネル「Solar Mobiway」を使用した自律型エネルギーインフラ「AIR」の実証実験が行われ、これによりショッピングモールという多くの人々が集まる場所での環境技術の可能性が探られています。この取り組みは日本初の試みであり、様々なデータ収集を通じて社会に貢献しようとしています。

実証実験のポイント

ミライラボとイオンモールは、太陽光発電技術やリパーパスされたEVバッテリーを活用し、脱炭素社会の実現を目指すことを契約しました。この実証実験の場所は、イオンモール日の出の1F平面駐車場の一角。具体的には、モールの東側レストラン前に設置されています。

実施内容

昼間はSolar Mobiwayが太陽光を利用して発電し、その電力はEVリパーパス蓄電池に蓄えられます。夜間になると、蓄えた電力を用いて植栽イルミネーションを点灯するシステムです。実証中は発電量や蓄電量、消費電力のデータを収集し、環境データも取得。これにより、Sun Mobiwayの耐久性も同時に検証します。

また、万が一の停電時には、EVリパーパス蓄電池を利用してスマートフォンやパソコンの充電ができる機能も備えています。このように、多様な用途への対応が可能になっています。

今後の展望

ミライラボは、AIRシステムの提案をイオンモールが運営する他の店舗にも行うことを計画しています。この実証実験で得られるデータは、コンビニや公園、学校など、他の公共施設へも応用される可能性があります。2025年度には事業化を目指しており、未来のエネルギーインフラの基盤を築こうとしています。

一方、イオンモールは2040年を目指して直営モールで再生可能エネルギー100％の運営を掲げています。これには、既存の屋根やカーポートの太陽光発電に加え、駐車場の通路等新たな発電スペースの創出が必要です。この実証実験は、その新しい発電スペースの可能性を見出す重要な試みとなります。