新たな地域活性化の形
北海道の新さっぽろにおいて、札幌学院大学と大和ハウス工業が連携し、持続可能な地域づくりに向けた共同研究をスタートしました。このプロジェクトでは、社会関係資本(Social Capital)に基づく複数の社会実験が行われ、地域の活性化やにぎわいを創出することが目指されています。
共同研究の概要
両者は共同で、地域における様々な社会実験を計画し、効果的なにぎわいづくりの方策を模索しています。札幌市もアドバイザーとして参加し、地域住民との連携を深めながら、持続的な取り組みを進めることが期待されています。
大学の役割
札幌学院大学は、専門的な研究を通じて地域のにぎわいを創出するための研究会を結成しました。その活動内容は以下の通りです:
1. パブリックスペースの活用法に関する研究。
2. 社会関係資本の分析及び実験を通じた地域への影響の検証。
この研究会は、異なる学部から集まった教授陣によって構成され、各分野の専門知識をもとに、地域活性化に向けた多角的なアプローチを期待されています。
大和ハウス工業の関与
大和ハウス工業は、地域活性化のためのデータ収集や実験を支援するだけでなく、自社が所有する「新さっぽろアクティブガーデン」を社会実験の場として提供します。これにより、地域住民と直接対話しながら、新たな価値の創出を目指しています。
社会実験の第一弾
この共同研究の一環として、11月30日には「食品廃棄ロス削減×子ども食堂型フリースペース」プロジェクトが実施されます。このプロジェクトは以下の目的を持っています。
1. 商業施設での食品廃棄ロスを減少させるための仕組みを実験。
2. 地域内の企業や教育機関、行政が連携し、子ども中心の新たなネットワークを構築。
3. 社会関係資本が地域経済に与える影響の検証。
計画されているアクティビティの概要
新さっぽろ地域の小学生を対象に、パブリックスペースでのゴミ拾い活動を行います。学生たちと共に環境問題への意識を高めた後、地域企業から提供された廃棄予定の食品を用いて、子ども食堂で料理を提供します。
最後に、参加者からアンケートを収集し、社会関係資本の状態を測定することで、持続可能な地域社会の構築に向けた参考データを得る予定です。
結論
札幌学院大学と大和ハウス工業の共同研究は、地域の持続可能な発展に向けた重要なステップとなるでしょう。地域住民との協働を重視し、真に必要とされる活動を通じて、地域全体の価値を高めることを目指しています。今回の取り組みが新たなウィンドウオブオポチュニティとなることを期待しています。