Z世代社会人が考える新卒社員に必要なスキルとは
GMO NIKKO(株)が実施した「Z世代トレンドラボ」による調査結果が注目を集めています。本調査は、勤続1年以上のZ世代社会人1,380名に対し、新卒社員が早めに身につけるべきスキルを尋ねたものです。「新卒社員が使うべきスキル」は、キャリアの進行とともにどのように変化するのでしょうか。
調査の背景と目的
GMO NIKKOは、Z世代の価値観や行動パターンを可視化し、企業の人材育成やコミュニケーション改善に役立てることを目的として、この調査を実施しました。Z世代の働き方や意識の変化に対する理解が深まることで、より効果的な育成プログラムの設計が期待されます。
スキルランキングの共通点
調査結果では、新卒社員に必要とされるスキルにおいて、社会人2年目と3年目以上のグループで共通する上位スキルがありました。それが、1位の「報告・連絡・相談(報連相)」と2位の「基本的なビジネスマナー」です。これは、社会人としての基礎を築く上で欠かせないスキルであることが裏付けられました。
社会人2年目の視点
社会人2年目のランキングでは、3位に「チームワーク」が、4位には「フィードバックを受けて改善する力」がランクイン。これは、入社当初に直面する「チームでの業務進行」の難しさを反映しています。若手メンバーとして先輩からのフィードバックを受け、その結果を踏まえて成長する力が重要視されていることが示されています。
社会人3年目以上の視点
一方、社会人3年目以上では、3位に「自分で考えて動く力」、7位には「質問力」が登場。これらは、社会人2年目には見られない新たな視点です。経験を重ねる中で、自分から積極的に行動することの重要性を理解するようになるため、必要とされるスキルも変化します。特に「相手にわかりやすく伝える力」は、3年目以上でのみランクインし、これは実務経験から得た学びを強く反映しています。
調査結果の分析
「報連相ができる」と「相手に分かりやすく伝えられる」は異なるスキルであることに気づくのは、社会に出て経験を積んだからこそ。特に、3年目以上の社会人は、上司やクライアントとのコミュニケーションにおいて、伝え方やその正確性がより重要な要素になることを実感しています。実務でなければ分からないニュアンスに気づくことで、伝え方の質を向上させることができるのです。
企業への示唆
この調査は、企業が新卒社員の育成計画やOJTプログラムの設計にあたり、年次によるアドバイスの質の違いを考慮することが重要であることを示唆しています。特に「Z世代トレンドラボ byGMO」の主任研究員である神津氏は、新人へのアドバイスの内容がキャリア差によってどう変化するかに着目しています。これは、今後の人材育成戦略においても重要なポイントになるでしょう。
結論
GMO NIKKOの調査は、Z世代の価値観や行動変化を理解するための貴重な情報源です。企業がZ世代社員とより良好な関係を築くためには、彼らの意見や経験を基にしたフィードバックが不可欠でしょう。新卒社員を育成する際は、年次ごとの意識の違いを考慮し、実効性の高いプログラムを設計する必要があります。将来的には、この調査結果を活用し、メンター制度やオンボーディング施策の改善へとつなげていくことが期待されます。