SoftwareONEがITPCを買収
2021-03-12 09:00:02
SoftwareONEがITPCを買収し、SAPのクラウド展開を加速
SoftwareONE Holding AGが、2021年3月2日にスイスのITPC社を買収したと発表しました。この買収は、SoftwareONEのSAPテクノロジーのグローバル展開をさらに強化するものです。ITPC社は、SAPのクラウドソリューションのパイオニアとして広く知られ、特にS/4HANAへの移行やパブリッククラウドへの統合、マネージドサービスに特化した企業です。
ITPC社は2006年に設立され、スイス・チューリッヒを拠点にしています。彼らはSAP ERPソリューションの導入、移行、運用支援を行っており、Microsoft AzureやAmazon Web Services (AWS)、Google Cloud (GCP)といった大手クラウドプラットフォームでのS/4HANA導入をサポートしています。これまで、ITPCグループはスイス、ドイツ、オーストリアを中心に、アジア市場にも進出してきました。この度の買収が実現することで、ITPC社はSoftwareONEのグローバルSAP事業、特に欧州部門に完全に統合されることとなります。
EMEA地域の責任者であるReinhard Waldinger氏は、世界のSAP顧客の70%以上が今後数年以内にクラウドへの移行を計画しているとのデータを引用し、ITPC社の買収がSoftwareONEの成長に寄与することを強調しています。
一方、SoftwareONEのSAPサービス事業のグローバルオーナーであるDaniel DaVinci氏も、ITPC社が加わったことで、急速に成長しているSAPのクラウド化ビジネスに対する組織的能力が拡大し、顧客への包括的なソリューション提供が可能になると明言しています。
また、ITPC社の創業者であるVincenzo氏およびBiagio Boesch氏もSoftwareONEのグローバルSAPサービスプラクティスに参加し、特に欧州のDACH地域とアジアにおけるSAP関連サービスの強化に取り組むことになります。
なお、買収に関する財務の詳細や取引条件は開示されていないため、今後の展開に注目が集まります。そして、SoftwareONE Japanでは、SAPのクラウド移行に関する二つのウェビナーが計画されています。
1つ目は、2021年3月23日(火)にMicrosoftと共催する「DXの時代:SAP on Azureへの移行コストを削減する方法」です。このウェビナーでは、SAPをクラウドに移行するメリットや、Azureプラットフォームの利点が紹介される予定です。
2つ目のウェビナーは、SAPの投資コストとコンプライアンスリスクを削減する方法に関するもので、オンデマンド形式で提供されます。ここでは、SAPライセンスの変化や関連する課題について詳しく解説される予定です。ウェビナー参加は無料で、事前申し込みが必要です。
SoftwareONEはスイスを拠点にし、エンドツーエンドのソフトウェアおよびクラウドソリューションに関するサービスを提供しています。彼らのデジタルプラットフォームPyraCloudは、顧客にデータドリブンな実用的インテリジェンスを提供しており、90カ国で65,000社以上の企業にサービスを展開しています。これにより、SoftwareONEは今後も成長を続けると期待されています。
会社情報
- 会社名
-
SoftwareONE Japan株式会社
- 住所
- 東京都港区赤坂2-5-8ヒューリックJP赤坂ビル8階
- 電話番号
-
03-5005-2801