東京都が発表!訪日外国人旅行者の行動特性調査結果 - 渋谷人気継続、支出額は増加、満足度は高め

東京都が発表!訪日外国人旅行者の行動特性調査結果



東京都は、観光産業振興に向けた施策推進のための基礎資料として、訪日外国人旅行者の行動特性に関する調査結果をまとめ、発表しました。

調査は、令和5年1月~12月の間に羽田空港・成田空港の国際線ターミナル搭乗待合ロビーでアンケートを実施。回答数は12,020票、うち「東京を訪問した」と回答した11,327票について集計されました。

調査結果の概要



訪問先では、「渋谷」が67.1%と令和4年に続き1位に。2位以下は「新宿・大久保」が57.4%、「銀座」が50.1%と続きました。平成31年・令和元年の1位は「新宿・大久保」でしたが、渋谷の人気は不動のようです。

国籍別に見ると、20の国・地域のうち中国を除いて「渋谷」が3位以内にランクイン。渋谷は、訪日外国人にとって非常に魅力的な場所であることがわかります。

訪都外国人1人当たりの都内での旅行中支出額は、推計値で179,154円。平成31年・令和元年の137,403円に比べ30.4%増加しました。最も支出額が多いのは「宿泊費」で、60,545円。平成31年・令和元年の32,693円に比べ、85.2%増加しています。

国・地域別で見ると、旅行中支出額が最も高いのは中国で252,357円。平成31年・令和元年の206,496円に比べ22.2%増加しました。

訪都回数では、2回目以上(リピーター)が51.4%と半数を超えています。

国・地域別で見ると、1回目の割合が高いのはスペイン(82.9%)、イタリア(78.1%)、ドイツ(70.5%)。2回目以上の割合が高いのは、香港(71.0%)、台湾(68.1%)となりました。

訪都目的は、「観光・レジャー」が85.1%で最も多く、平成31年・令和元年より15.2ポイント増加しています。

訪都の満足度は、「大変満足」(43.6%)、「満足」(40.5%)、「やや満足」(6.4%)を合わせると90.5%となっています。項目別満足度(満足・普通・不満・利用せずの4択)では、「食事施設」、「おもてなし」、「観光施設」について80%以上が満足と回答しました。一方、「外国語でのコミュニケーション」に満足と回答したのは41.6%で、すべての項目のうち最も低い結果となりました。

再訪問意向は、「必ず来たい」「来たい」「やや来たい」を合わせると90.6%となっています。

調査結果の詳細



調査結果の詳細については、東京都産業労働局ホームページを参照してください。

まとめ



今回の調査結果から、訪日外国人の東京に対する関心は依然として高く、支出額も増加傾向にあることがわかりました。特に、渋谷は訪日外国人にとって非常に人気が高いことが明らかになりました。

一方で、外国語でのコミュニケーションに関する満足度は低いという課題も浮き彫りになりました。東京都では、今後も訪日外国人旅行者にとってより魅力的な都市となるよう、様々な施策を推進していく必要があります。

訪日外国人旅行者調査結果に対する感想



東京都が発表した訪日外国人旅行者行動特性調査の結果は、多くの興味深いポイントを含んでおり、今後の観光産業のあり方を考える上で重要な示唆を与えてくれると感じました。

まず、渋谷が引き続き人気を集めている点は注目すべきです。訪日外国人の間で、渋谷はもはや単なる観光地ではなく、ファッション、カルチャー、エンターテイメントを体験できる場所として認識されているのでしょう。これは、渋谷が積極的に発信してきた情報や、新たな魅力を生み出してきた努力の成果と言えるでしょう。

また、訪都外国人1人当たりの旅行中支出額が大幅に増加していることも、明るい兆候です。これは、訪日外国人が日本での滞在をより充実させようとしていること、そして日本への旅行に対する期待値が高まっていることを示唆しています。

一方、外国語でのコミュニケーションに関する満足度が低い点は、今後の課題と言えるでしょう。訪日外国人にとって、言葉の壁は依然として大きな障壁となっています。多言語対応の案内表示や、外国人観光客向けのサービスの充実など、より快適な滞在を実現するための取り組みが求められます。

今回の調査結果を参考に、東京都が観光産業振興に向けた施策を積極的に推進していくことを期待しています。訪日外国人旅行者にとって、より魅力的で快適な都市となるよう、さらなる努力を重ねていくことが重要でしょう。

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