朗読劇『限りなく透明に近いブルー』
2025-10-10 15:36:29

第75回芥川賞受賞作をリーディングアクトで上演!現代の若者の苦悩を描く

第75回芥川賞受賞作『限りなく透明に近いブルー』のリーディングアクト公演が開催



俳優主体の映画・演劇企画制作集団「演劇集団ツチプロ」が、自身の誇りとも言えるリーディングアクト公演を、2025年11月26日(水)・27日(木)の2日間、南青山MANDALAにて行うことが決まりました。本公演では、村上龍の名作「限りなく透明に近いブルー」を原作に、現代の市販薬オーバードーズ問題に焦点を当てた脚色を加えて上演します。これまでのご支援を賜った皆様に感謝の気持ちを込めて、このような形で新たな表現ができる運びとなることを嬉しく思います。

舞台設定とストーリー



1970年代、米軍基地が近くに存在する福生を舞台に、ドラッグやセックス、暴力が渦巻く中で若者たちの苦悩と日常を淡々と描いたこの作品は、単なる青春群像劇ではありません。物語の中では、当時の退廃的な空気が一体どのように若者たちの心に影響を与え、彼らがどのようにしてその苦痛を乗り越えようとしたのかが描かれています。

近年、特に若者の間で深刻な市販薬オーバードーズ(OD)問題が浮上しています。おそらく、多くの人が「ダメ。ゼッタイ。」というキャッチコピーの啓発キャンペーンを目にしたことがあるでしょう。しかし、その裏には、当事者の複雑な心情や事情が忘れ去られているのではないでしょうか。

市販薬の乱用については清濁併せ飲む社会の声がある一方で、孤独や生きづらさから薬に手を伸ばす若者の“声”に耳を傾ける必要があると感じるのは、私たちの責務です。公演では、そのような背景の中で、村上龍がかつて描いた633の痛みを現代の苦しみと結びつけて考えていきます。

リーディングアクトの形式とは



リーディングアクトとは、手元に台本を持ちながらも、立ち姿でマイクの前で演じる、いわば「観る朗読劇」です。この新たな形式によって、原作の真髄が伝わることを目指し、観客との距離を感じさせない演出が施されます。これにより、作品が持つメッセージがより深く響くことが期待されています。

公演には、鈴木 晃、前田夏実、伊藤広大など、魅力的なキャストが参加。観客がその物語に引き込まれるのみならず、現代社会における薬物の問題についても深く考えさせられる機会となるでしょう。

チケット情報と会場



南青山MANDALAでの公演は、全4回の上演が行われます。チケットは、自由席が前売4,500円、当日5,000円、前方指定席が5,500円、U-25向けの自由席が3,500円に設定されています。これに加え、1ドリンク代が別途必要です。チケットは10月11日(土)より一般販売が開始されるため、早めの確保が推奨されます。

最後に



この公演は、若者が直面する困難なリアリティを理解し、共感を呼び起こす重要な機会となるでしょう。それだけでなく、村上龍の作品が時代を超えてもなお、我々に深いメッセージを送ることを改めて感じさせるものとなることが期待されます。


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会社情報

会社名
演劇集団 ツチプロ
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電話番号

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