2025年、韓日国交正常化60周年を記念した特別なイベントが東京で開催中です。この「伝統の手仕事、現代との出会い」は、駐日韓国文化院で開催され、韓国の伝統文化と日本文化の交流を祝う場となっています。イベントの会期は4月2日(水)までで、文化体育観光部の主催、韓国工芸・デザイン文化振興院および駐日韓国文化院が主管しています。
本イベントでは、韓紙(ハンジ)、韓服(ハンボク)、韓食(ハンシク)などの韓国の伝統文化をさまざまな視点から紹介しています。両国の歴史的繋がりと現代との融合が感じられる文化交流の場として、多くの世代から注目を集めています。
特に注目すべきは、3月19日に行われた開幕式です。この日は、韓国の伝統楽器「伽倻琴(カヤグム)」による独奏や、韓国宮中舞踊「春鶯舞(チュネンム)」、「韓服ファッションショー」などの華やかなパフォーマンスが行われ、来場者を魅了しました。日本と韓国の文化関係者が一堂に会し、祝祭ムードに包まれた会場は大変活気に満ちていました。
また、同日夜には特別レセプション「韓食文化コンセプトレストラン」が銀座の韓国料理店「尹家」で行われました。ここでは、韓国の第66号食品名人である尹美月(ユン・ミヲル)シェフと東京「織音寿し」の吉原正泰シェフが共演し、両国の伝統的な食文化の融合を楽しむことができました。この試みは、多くの参加者から大きな反響を呼びました。
【開催概要】
- - 会期:2025年3月18日(火)~4月2日(水)10:00~17:00
- - 会場:駐日韓国文化院(〒160-0004 東京都新宿区四谷4-4-10)
- - 入場:無料・事前申込不要
主な展示・プログラムは以下の通りです。
1. 「紙、文化を繋ぐ」:韓紙×和紙交流展(~4月2日)
韓国の伝統的な紙である韓紙と日本の和紙の比較や、現代における使い方を紹介するギャラリー展示。
2. 「韓食、温もりを繋ぐ」:韓食文化展示(~4月2日)
韓国の醤(ジャン)文化や、両国の節句料理、伝統菓子についての展示で、韓食文化の魅力と共通性を再発見できるコーナーです。
3. 「韓服、時間を繋ぐ」:韓服展示&フォトゾーン
韓服の試着体験は3月19日で終了しましたが、展示と記念撮影のスペースは続いています。
4. 「遊び、世代を繋ぐ」:伝統遊び体験
VRによる凧揚げや、韓国の伝統的な遊び「チェギチャギ」「コンギノリ」で、幅広い世代に韓国文化を体験する機会を提供しました。このプログラムは3月19日で終了しましたが、参加者の満足度は非常に高かったと言われています。
文化体育観光部の文化芸術政策室の李正宇(イ・ジョンウ)室長は、韓国と日本が持つ独自の生活文化と類似性が交わっていることを強調し、イベントを通じて両国の伝統文化への理解と共感がさらに深まることが期待されています。