脳梗塞治療の革新
2019-03-25 15:40:30

Trevoリトリーバー、新たな脳梗塞治療の可能性を開く日本初のデバイス

Trevoリトリーバーがもたらす脳梗塞治療の革新



日本で初めて、一定の条件を満たす急性期脳梗塞患者に対して施術可能となった「Trevoリトリーバー」。これは脳梗塞の発症から束になった時間の中で、患者の後遺症を低減することができる大きな進歩です。これまで急性期脳梗塞の治療では、発症から8時間以内に限定されていましたが、この新しい承認により、発症から最大24時間の間に治療が可能になりました。これにより、運び込まれた患者の多くが治療のチャンスを得ることができるようになったのです。

Trevoリトリーバーの技術的背景



「Trevoリトリーバー」は、進具部に自己拡張型ステントを装着した医療機器です。手術は、医師が大腿動脈から器具を挿入し、X線透視を用いて脳内の血管閉塞部位に到達するという手法で行われます。これにより、血栓を捕集し、体外に除去することが効率的に行えるのです。人気のある治療法であることは、FDAの承認やCEマークの取得からも伺えます。

DAWN Trialによる証明



ストライカー社が推進した「DAWN Trial」による試験結果は驚くべきものでした。発症から6時間から24時間の間に治療を受けた患者群は、内科治療のみを受けた患者群の約4倍という日常生活の自立度を達成しました。この研究結果は、治療の幅を広げる大きな後押しとなっており、今後の医療現場に多くの希望をもたらすことでしょう。

脳梗塞とは何か



脳梗塞は、血管が詰まり血液が供給されなくなることにより脳の一部が機能を失う致命的な病気です。急性期脳梗塞は脳卒中における最も一般的なタイプであり、年間約1700万人が世界中で脳卒中を経験し、650万人が命を落としています。日本でも脳卒中は年間11万人以上の死因の一つになっています。特に脳梗塞による死亡者数は約6万2,000人に上り、これが第三の死因として挙げられています。

新たな治療の選択肢の提供



日本ストライカー社は、今回の適応拡大によって、発症時刻が不明な患者や、入院時に脳梗塞の症状を呈している患者が新たな治療の選択肢を得ることができると期待しています。今後も「顧客とともに医療の向上を目指す」という信念のもと、急性期脳梗塞患者を救うために継続的な努力を続けていく予定です。

日本ストライカー株式会社の役割



日本ストライカー株式会社は、整形外科や脳神経外科を含む多領域で新しい医療機器を提供している企業です。米国ミシガン州を本拠地とし、世界100カ国以上で展開している同社は、脳梗塞の治療に役立つ製品だけでなく、人工関節や手術用器具など、幅広い分野における医療機器も取り扱っています。詳細については、公式サイトをご覧ください。

新たな治療法が開かれたことで、急性期脳梗塞の患者に希望の光が見えてきました。今後もさらなる研究と技術革新が進むことを願います。

会社情報

会社名
日本ストライカー株式会社
住所
東京都文京区後楽2-6-1飯田橋ファーストタワー
電話番号

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