大三島美術館の40周年記念企画展「ごえん」
愛媛県今治市に位置する大三島美術館が、設立40周年を迎え、特別企画展「ごえん」を開催中です。本展は、フランス・パリを拠点に活動する彫刻家ジュリアン・シニョレが手掛けており、2026年7月には大三島に滞在して新作を誕生させる予定です。彼が制作した空間インスタレーションや、現代枯山水の作品群が展示され、あらゆる「つながり」がテーマになっています。
1. 「ごえん」とは何か?
「ごえん」とは、作家が初めて大島と大三島を訪れた際に、そこで出会った島の人々との関係を通じて生まれた言葉です。このつながりが今年の夏、ついに大三島美術館での展示に結実しました。本展覧会では、パリと大三島、島と人々、そして人と作品との豊かな関係性が表現されています。
2. 実行された制作プロセス
今展の制作過程において、作家は大島石と宗方八幡神社の御神木を用いて、現地制作を行いました。大三島の人々の協力も得て、10日間にわたって制作に取り組みました。このように、地域と密接に結びついた作品づくりが、展覧会全体の雰囲気をより豊かにしています。
3. 作品の特徴と魅力
企画展の一部では、作家がかつてパリ樹木園で制作した彫刻「ごえん」のアートフィルムも展示されています。このフィルムでは、現在の彫刻の姿を捉え、時空を超えた体験を提供しています。また、展示室内には宗方八幡神社の御神木から彫り出された三体の家族を表現した木彫刻も見られます。これは、ジュリアン独自の「円空彫り」技法に基づき、木そのもののメッセージを浮かび上がらせています。
4. 美術館での体験
大三島美術館には、命を吹き込まれた作品が多数展示されています。例えば、作家が選んだ中島千波の屏風「精樹大楠」も展示されています。そこに描かれている大三島大山祇神社の御神木と木彫刻は、パリ樹木園の彫刻とも重なり、視覚的なハーモニーを生み出しています。
さらに、本展の枯山水エリアでは、音楽と彫刻のコラボレーションが展開されており、音楽家マティアス・デュランとの共演によって、静寂の中に散発的に現れる音が立体的な体験を与えてくれます。
5. 開催概要
この企画展は2026年8月13日から9月23日まで開催され、シルバーウィーク期間中も休館日なしで開館します。また、毎週月曜は休館日ですが、祝日の場合には翌日に振替となります。
【アクセス情報】
所在地:大三島美術館 〒794-1304 愛媛県今治市大三島町宮浦9099-1
開館時間:9時~17時(毎週月曜休館)
6. SNSでの発信
この展覧会に関する詳細情報は、公式SNSでも随時発信しています。ジュリアンが大三島で企画展を開くに至ったまでのストーリーや関係者とのインタビューなども掲載されていますので、ぜひチェックしてください。
心を打つアートと交流が交錯する「ごえん」の世界。皆さまもこの機会に、ぜひ大三島美術館を訪れてみてはいかがでしょうか。