新開発「巻上ワイヤ破断防止装置」付クローラクレーンのレンタル開始
株式会社アクティオが株式会社前田製作所と共同で、新しい「巻上ワイヤ破断防止装置」を開発し、装置を搭載したクローラクレーンのレンタルを2025年2月13日から開始すると発表しました。この装置の導入により、クレーン作業の安全性が大きく向上することが期待されています。
安全性向上の重要性
近年、多くの建設現場でクレーンを使用する際、効率を重視するあまり、既存の安全機構を解除してしまうケースが散見されています。特に地下鉄工事などの特殊な環境では、クレーンワイヤが切断される事故が多発しており、事故防止策は急務とされています。そこで、アクティオと前田製作所は、ワイヤの巻き上げとブームの伸長に対する独自のセンサー技術を活用した新しい装置を開発しました。
新しいセンサー技術
新たに開発された「巻上ワイヤ破断防止装置」は、従来の巻過検出器に加え、ブームの右側面に取り付けられた3つの超音波センサーで構成されています。このセンサーは、巻き上げられたワイヤとの距離を正確に測定し、危険な状態を事前に感知することができます。
具体的には、通常の巻過検出器が作動しなかった場合でも、超音波センサーがフックの接近を捉え、クレーンのブームの伸長やワイヤ巻き上げを自動で停止させる仕組みになっています。これにより、作業するスタッフが安心して作業に集中できる環境が整います。
性能と対応機種
「巻上ワイヤ破断防止装置」は、型式CC1485S-1、CC1485S-3、CC985S-3のクローラクレーンに対応しており、特に構造物の近くで行う作業においてその効果を発揮します。装置が感知するのは、ブーム先端から400mm地点に設置された巻過検出器と、350mm地点の超音波センサーです。この2重安全システムが協力し合って、作業の安全性を確保します。
まとめ
アクティオは、「レンサルティング」という独自のノウハウを駆使し、今後もさらに安全性の向上に努めていくことを宣言しています。新開発の「巻上ワイヤ破断防止装置」を搭載したクローラクレーンの導入は、建設業界に新たな風を吹き込むものとなるでしょう。今後の展開に期待が寄せられます。