アオイバイオ、『β2GPIネオセルフ抗体検査』のマレーシア展開を発表
AOI Biosciences株式会社、通称アオイバイオは、国内外で注目されている不妊症および不育症の新しい検査、「β2GPIネオセルフ抗体検査」をマレーシアで開始することを発表しました。この事業は、日本の住友商事株式会社と連携し、マレーシア国内の複数の医療機関で行われることになります。
不妊症・不育症への新たなアプローチ
不妊症や不育症の原因は様々ですが、特に流産や血栓症を引き起こす要因として知られるβ2GPIネオセルフ抗体の存在が重要だとされています。今回導入される検査では、この抗体を血液検査によって調べることができ、最近の研究では不妊症にも関わる可能性が指摘されています。
臨床データによれば、αテストの結果が陽性となった場合、治療を実施した群では不育症の生児獲得率が1.7倍以上、そして不妊症では妊娠率が2倍以上向上した実績が確認されています。この成功事例により、より多くのカップルが希望を持てる医療の選択肢が増えることになります。
マレーシアでの検査提供医療機関
アオイバイオが提携する医療機関では、β2GPIネオセルフ抗体検査を受検できるようになります。以下はその一部です:
- - Alpha IVF & Women’s Specialists (ペタリンジャヤ)
- - Alhaya Fertility Centre (クアラルンプール)
- - Thomson Fertility Centre (ペタリンジャヤ)
- - Victory IVF Fertility Centre (ジョホールバル)
- - Ever Link Fertility Centre (シャーアラム)
- - Sunfert Fertility Centre (クアラルンプール)
※上記の医療機関においては、現在検査提供の準備中のものも含まれます。
国際的な舞台でのプレゼンテーション
さらに、アオイバイオは2025年7月10日から13日に開催される「32nd International Congress of the Obstetrical and Gynaecological Society of Malaysia」において、β2GPIネオセルフ抗体検査のブースを出展します。この国際的な会議を通じて、アオイバイオは、マレーシアの生殖医療の進展に寄与することを目指しています。
アオイバイオの企業概要
アオイバイオは、大阪府茨木市に本社を置き、感染症や自己免疫疾患の領域での情報解析技術や独自のバイオ技術を融合し、様々な検査事業を展開しています。2019年に設立された同社は、現在も進化を続けており、医療の最前線での貢献を目指しています。特に、β2GPIネオセルフ抗体検査は日本国内で先進医療として認定されており、アオイバイオはこの分野での唯一の検査機関として認知されています。
今後の展望
不妊症や不育症に悩む多くの人々にとって、β2GPIネオセルフ抗体検査の導入は希望の光となるでしょう。アオイバイオは、さらなるサービスの拡充を目指し、今後も研究と開発を続けていくことでしょう。これにより、マレーシアにおける不妊症および不育症の課題解決に貢献することが期待されています。