糖尿病とコロナの影響
2020-06-12 13:20:02

新型コロナウイルスが糖尿病患者の生活様式に与えた影響とは

新型コロナウイルスが糖尿病患者に与えた影響



H2株式会社が「糖尿病(慢性疾患)におけるパンデミックの影響と通院・診療課題に対する意識調査」を公開した。この調査は、新型コロナウイルスの流行が糖尿病患者の日常生活や通院、診療にどのように影響したかを分析するために実施されたものである。調査では、糖尿病患者の行動変容や感染対策に対する意識、そして通院や薬の受け取りに関する課題が浮き彫りとなった。

調査結果のハイライト



1. 新型コロナウイルスへの日常対策
調査結果では、患者の42.1%が「生活習慣病のコントロール」を新しい日常の対策として挙げており、特に高い意識が示された。
通院制度の不安や情報が耳に優しい現在、日常の健康管理に重きを置く姿勢が強まっている。このことは、感染症が生活習慣病の重症化リスクを高めるとの周知も影響していると考えられる。

2. 通院の必要性と薬の受け取り
調査によると、約35.5%の参加者が「通院頻度は変えたくないが待合時間を減らしたい」と回答している。また、19%は「通院の必要性を感じるが、極力訪問を避けたい」と思っていることが示された。実際、「症状が安定しているので薬だけ欲しい」といった意見も見受けられた。

3. 遠隔診療への意識
患者の55.8%は「病状が安定しているときは遠隔でも良い」と考えているが、依然として「顔を合わせたい」との声も根強い。デジタル手段を用いた診療に対する抵抗感も少なからず存在することが明らかになった。

4. 遠隔診療の懸念点
調査からは、患者が抱える不安も浮き彫りになった。「自身の体調を正しく把握してもらえるか不安」との回答が48.6%に上り、医療従事者とのコミュニケーションや急変時の対応に対して不安があることが多く語られた。

5. 医療従事者とのデジタルなつながりへの期待
患者は、フィジカルデータをデジタルで共有できることによる個別化指導やアドバイスの向上を期待しており、実際に医療従事者と繋がることの重要性が強調された。

調査背景と目的



この調査は、コロナウイルス流行期の生活様式の変化が慢性疾患を有する患者にどのように影響を与えたかを明らかにすることを目的としている。病気患者と医療機関をつなぐデジタルヘルスケアの質向上のため、患者が直面する課題やニーズを理解し、今後の医療やサポートの在り方について示唆を得るための基礎資料となることを目指している。

調査方法と対象



この意識調査は、「シンクヘルス」チャットボットを通じて配信された緊急調査として行われた。調査対象は、慢性疾患を抱える「シンクヘルス」ユーザーで、最終的に1,000名以上の回答が集計された。

今後の展望



調査の結果は、アフターコロナにおける糖尿病管理のデジタルトランスフォーメーションの推進に寄与するものであり、患者が病院に足を運ぶリスクを軽減しながら質の高い医療を叶える手段となることが期待されている。また、医療従事者とのつながりをデジタル化することで、今まで以上にスムーズかつ迅速な医療提供が実現されることが望まれる。

参考情報


さらに詳しい調査結果や詳細については、こちらからご覧ください。

会社情報

会社名
シンクヘルス株式会社
住所
東京都千代田区神田須田町2丁目3-1 NBF神田須田町ビル7F
電話番号
03-6284-2292

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