山形県産さくらんぼクラフトラガーの誕生
ジャパン航空(JAL)とJR東日本がタッグを組み、山形県の農家を支援する活動の一環として、新たなクラフトビール「山形県産さくらんぼクラフトラガー」が登場します。これまで廃棄されてしまう運命にあった規格外のさくらんぼが、この画期的なビールの原材料として生まれ変わります。これにより、地域経済の循環を促進し、持続可能な飲料としての新たな一杯を提供します。
1. さくらんぼクラフトラガーとは
この「山形県産さくらんぼクラフトラガー」は、2025年に迎える「やまがたフルーツ150周年」を記念する取組みの第一弾として企画されました。規格外のさくらんぼや、飛行機の空港ラウンジや社員食堂で余剰となった米を使用し、環境に配慮したサステナブルなビールへと仕立てています。このビールの開発を担当するのは株式会社Beer the Firstが運営するUTAGE BREWING。彼らは食品ロスを削減する取り組みとして、廃棄予定の食材を使用したクラフトビールを製造・販売しています。
2. さくらんぼクラフトラガーの製造プロセス
製造に至るまでの流れは、まず山形県内で収穫されたさくらんぼの中から、天候不順などの理由で市場に流通できない規格外品を選定し、これを原材料としてビールを醸造します。それに加え、余剰米も使用。これらの地方の素材が一つにまとまり、唯一無二の味わいが生まれます。
3. 販売情報と価格
「山形県産さくらんぼクラフトラガー」は、2025年8月26日(火)から先行販売が開始され、その後2025年9月9日(火)から全国の小売店でも取り扱いが始まります。価格は369円(税抜き)で、350mlの缶での販売となります。先行販売の商品は、特定の店舗や空港、駅売店でも手に入れることができます。
4. 知事への報告と記念会
この新商品の販売に際して、山形県知事へ報告会が行われました。会議には株式会社Beer the Firstの代表取締役社長や、JAL、JR東日本の関係者が集まり、この新たな取り組みが山形県内の農業や地域経済に与える影響について説明しました。
5. やまがたフルーツ150周年の意義
このプロジェクトは、1875年にさくらんぼの苗木が山形県庁に植えられたことから始まる歴史的なイベントを祝う意味も含まれています。150周年を迎えることを機に、先人たちの努力や挑戦を振り返りながら、現代の食文化においても山形県の魅力を発信し続けていくことを目指しています。これからも持続可能な方法で地域の素材を使用し、健康的かつ美味しい商品を提供することで、地元に貢献する意義を深めていきます。
このように、規格外さくらんぼの「山形県産さくらんぼクラフトラガー」は、新たなビール文化の創造だけでなく、地元の農家や地域経済にとっても希望の光となるプロジェクトです。ぜひ、皆さんもこの独特の風味を楽しんでみてください。