アバターロボットが空港に登場
2025-08-20 14:49:36

新千歳空港と旭川空港におけるアバターロボットの実証実験開始

アバターロボットを活用した新たな空港案内業務の実証



ANAホールディングスのスタートアップ企業、avatarin株式会社は、2023年8月27日より新千歳空港と旭川空港において、最先端のアバターロボット「newme」を使用した空港案内業務の実証実験を開始しました。この取り組みは国土交通省の特定新技術補助金を受けており、北海道エアポート株式会社や株式会社えんれいしゃと連携しながら進められています。

実証実験の概要



この実証実験では、3名のオペレーターが東京・日本橋のオフィスから遠隔で操作し、7台のアバターロボットを使って新千歳空港と旭川空港での案内業務を行います。顧客に対しては、日本語、英語、中国語の3カ国語に対応した情報提供を実施し、空港施設や2次交通、周辺観光地について案内します。さらに、神田外語学院の学生がインターンシップの一環として参加し、リアルな接客業務を体験する機会も得ます。

実施内容と運用時間



実証実験は、8月27日から9月26日までの間に行われますが、土日祝日を除く平日のみに実施されます。運用時間は10時から17時までで、アバターロボットの設置場所は、新千歳空港の国際線到着口周辺および連絡施設の2階、そして旭川空港の国内線と国際線到着ロビーです。これにより、複数の空港におけるサービスの向上と効率化を図ります。

アバターロボット導入の目的



この実証実験の主な目的は、空港業務の省人化と効率化を図ることです。アバターロボット「newme」の導入により、地理的に離れた複数の空港での業務を一つの拠点から行うことが可能になります。この取り組みは、ビジネスの現場における人材不足の問題に対応し、業務の効率化が期待されています。また、アバターロボットを通じた遠隔案内により、訪日外国人に対するサービスの質も向上することが見込まれています。

加えて、360度カメラや表情解析などの技術を駆使して、より質の高い案内サービスを提供することが目指されています。

安定した通信環境の確保



今回の実証実験では、通信環境も重要なポイントとされています。新千歳空港ではローカル5Gが、旭川空港ではキャリア通信が利用され、遠隔操作を支える高品質な通信環境が確保されています。このことで、スムーズな遠隔案内サービスが実現し、クライアントのニーズに応えることが可能となります。

学生インターンへの期待



さらに注目されるのは、神田外語学院の学生がインターンとして参加する点です。学生たちは、語学力を活かしながら、実際の空港での接客業務を体験。これを通じて、次世代の国際人材を育成し、社会実装との融合を図る狙いがあります。この実証実験は、新しい働き方を経験する貴重な機会となることでしょう。

まとめ



新千歳空港および旭川空港におけるアバターロボットによる遠隔案内業務の実証実験は、空港の業務効率化や多言語対応のサービス向上、さらには次世代人材の育成につながる重要なステップです。革新的な技術の実用化により、今後の空港業務における変革が期待されます。


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会社情報

会社名
avatarin株式会社
住所
東京都中央区日本橋室町3-3-9日本橋アイティビル5階
電話番号
03-5542-1815

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