音と響きの新たな可能性:韮崎市での病児保育サービス
2024年10月15日、山梨県韮崎市では新しい病児保育予約サービス「
あずかるこちゃん」が導入されます。このサービスは、保護者がスマホを通じて病児・病後児保育室「スマイル」の空き情報を確認し、予約を行えるシステムです。これにより、病児・病後児保育の利用がよりスムーズになり、保護者にとっての利便性が大きく向上します。
病児保育の現状と必要性
病児保育は、病気や回復期にある子供を一時的に預かり専門の保育士や看護師がケアしてくれる非常に重要なサービスです。しかし、現在の利用状況には課題も多く見られます。手続きが煩雑であることから、市内の病児・病後児保育事業の利用はなかなか広がっていませんでした。2020年にはコロナ禍の影響で利用率が低下しましたが、2023年には21%まで回復しました。
韮崎市ではこの状況を改善すべく、あずかるこちゃんを導入しました。このサービスによって、病児保育室の空き状況がリアルタイムで分かるようになり、保護者はいつでも手軽に予約ができるようになります。今までの方法では直接電話での確認が必要でしたが、これからはLINEやウェブを通じて予約やキャンセルができ、忙しい保護者にとって大いに助かります。また、事前に記入していた紙の登録用紙もデジタル化され、さらに利用が簡単になります。
利用者と運営者の負担軽減
韮崎市のこども子育て課によると、これまでの電話での予約受付では、利用者と運営者双方にとって多くの負担がありました。特に施設職員は、児童の受け入れと同時に電話対応も行う必要があり、大きな負担となっていました。しかし、あずかるこちゃんの導入によって、閉室時間でも予約やキャンセルが行えるようになるため、職員の負担も軽減され、サービスの質も向上することが期待されています。
簡単な操作で予約完了
あずかるこちゃんの使い方は非常にシンプルです。保護者は特別なアプリをダウンロードする必要がなく、ウェブブラウザからアクセスでき、病児保育室を簡単に検索して予約申込が可能です。利用状況を視覚的に見える化し、直感的に操作できるため、初めての方でも安心して利用できます。
市内での周知活動
韮崎市では、この新サービスについて知ってもらうためにパンフレットやポスターを作成して配布しています。これにより、地域の保育園や市民に対する周知活動が強化され、病児保育への理解と利用が促進されることが期待されています。地域社会が一体となって子育て支援を後押しする姿勢が見られます。
会社情報
このサービスを提供する
株式会社グッドバトンは、2017年に設立され、病児保育と産後ケアのサービスを展開しています。代表取締役は産婦人科医の園田正樹氏で、今後も地域社会に貢献し続けることを使命としています。さらに、今年のビジョンとして「それぞれの子育てを歓迎する社会へ」を掲げ、病児保育に留まらない事業展開を目指しています。詳細は
グッドバトン公式サイトから確認できます。
病児保育は、病気の子供を持つ家庭にとって貴重な支援です。あずかるこちゃんの導入により、これまで以上に多くの家庭がこのサービスを認知し、利用することが期待されます。今後の展開に注目です。