タキイ種苗が発表した2025年度野菜調査の結果
2025年の「野菜の日」に向け、タキイ種苗株式会社が実施した「野菜に関する調査」の結果が明らかになりました。この調査は、全国の20歳〜69歳の男女に対して行われ、昨年までの「野菜と家庭菜園に関する調査」から一新され、野菜に特化した内容になっています。600名の有効回答をもとに、消費者の野菜に対する意識や選び方が浮き彫りになりました。
好きな野菜ランキング
調査結果によると、最も人気のある野菜は再び「たまねぎ」が1位に返り咲き、55.5%の人々がこの野菜を好んでいると回答しました。続いて「トマト」と「じゃがいも」がそれぞれ54.8%と53.3%の支持を集めていますが、全体的には突出した野菜は見られなかったのが特徴です。昨年の調査と比較すると、今シーズンは特に「好きな野菜は特にない」と答えた割合が増えており、やや異なる傾向が見られました。
野菜を好む理由
また、最も好きな野菜に関する理由も興味深いものでした。たとえば、「トマト」は「味」だけでなく、「栄養」や「食べやすさ」、「料理に彩りを加えられる」という点でも高評価を得ており、特に68.6%の人が「味」を理由に挙げました。この結果から、トマトの人気の高さだけでなく、その多様性も伺えます。さらに、野菜を食べる目的として「健康のため」が64.5%と最も多く、次いで「美味しいから」が44.7%となっています。
価格重視の購入選択
調査によると、野菜を選ぶ際や購入する際には、価格が最も重視されることが明らかになりました。49.3%が「価格の安さ」を重視し、次いで「美味しさ」や「新鮮さ」が38.5%で並んでいます。最近の物価高騰が影響を与えていることから、今後の野菜市場においてもこの傾向は続くと見込まれます。
よく購入される野菜
よく購入する野菜としては、「たまねぎ」が54.5%で1位、「キャベツ」が51.2%で続き、「にんじん」が45.5%と、日常の食卓に欠かせない野菜がトップに並びました。特に「たまねぎ」は、使いやすさとレシピの幅広さで多くの家庭で重宝されているようです。
高価格でも選ばれる野菜
一方、値段が高くても購入する野菜についても見ると、安定して「たまねぎ」「キャベツ」「にんじん」が上位に位置することがわかりました。これらの野菜は、レシピの幅が広く、使い切りやすい特徴を持っているため、消費者の選択肢として優先される傾向にあります。
結論
タキイ種苗の調査は、今年も日本における野菜の消費者意識を深く探るものでした。健康意識の高まりや物価高の影響を受けつつも、消費者は価格に敏感でありながら、野菜の栄養価や使いやすさを重視する姿勢が見え隠れしています。今後も野菜を取り入れた食生活が多くの家庭で重視され続けることが期待されます。