豊田合成、東京モーターショー2019に出展
豊田合成は、2019年10月24日から27日まで開催された「東京モーターショー2019」に出展し、主にCASE(Connected, Autonomous, Shared, Electrified)対応の先進技術を発表しました。特に注目を集めたのは、製品の美しさと安全性を兼ね備えたモジュール技術と、未来の自動車の概念を体現するコンセプトカーです。
主な展示品
1. CASE対応のモジュール製品
豊田合成は、車両のフロントグリルやハンドルなどに、センサーや電子部品を組み込んだ新たなモジュール製品を披露しました。これらの製品は、運転者の安全を確保しつつ、ビジュアルデザインにも配慮されています。
フロントグリルモジュール
このモジュールには、周囲の状況を把握するためのカメラやミリ波レーダー、利用者に運転状態を通知するためのLEDサイネージ機能が搭載されています。これにより、より安全な運転環境が提供されます。
ハンドルモジュール
ハンドルモジュールには、人とシステムが協力して車を操作するためのヒューマン・マシン・インターフェイス機能が追加されています。ドライバーの状態を感知する見守り機能や、光や振動を用いて情報を提示するインフォメーション機能を備えており、株式会社ジェイテクトのステアリングシステムとの連携により、快適な操作性が実現されています。
次世代セーフティシステム
自動運転を見据えた新たな安全技術として、エアバッグをシートに一体化させた設計も紹介されました。このシートは、トヨタ紡織株式会社のブースでも展示されており、自動運転時の乗員の姿勢の多様化を安全に補完します。
2. 将来のコンセプトカー
Flesby III
豊田合成の新たなコンセプトカー「Flesby III」は、ゴムや樹脂技術を駆使して開発された柔軟な車体に、AIを搭載したもので、スキンシップを介したコミュニケーションを実現します。この車は、安全機能として歩行者との接触時に衝撃を吸収する設計が施されています。さらに、走行シーンに応じた車体形状の最適化や、柔らかな包み込むシート、シーンに応じて色合いが変わるLED照明など、快適性にも配慮されています。
3. 体験コーナー
来場者は、将来のコンセプトを実現するための様々な要素技術を体感することができます。
Commu-Touch
この技術は、次世代ゴム「e-Rubber」の振動を利用して多彩な触覚を擬似的に再現するハプティクス技術です。来場者は、触覚の新しい可能性を体感できます。
e-Float
高出力・高周波の電力を利用し、離れた場所へワイヤレスで電気を送る技術が紹介されています。これにより、未来の電力供給の在り方に新たな視点を提供します。
プレスブリーフィングの案内
豊田合成の社長、宮﨑直樹氏によるプレスブリーフィングが、以下の日程で行われます。是非お越しください。
- - 日時: 2019年10月24日(木)10:45〜11:00
- - 場所: 東京ビッグサイト 豊田合成ブース(南展示場 2F 3・4ホール)
豊田合成は今回の展示を通じて、自社の技術力と未来へのビジョンを示し、訪れた多くの関心者に対して次世代の自動車社会についての啓発を行いました。