Fore Bridge、株式会社マキシムの事業承継を実現
2025年8月、サーチファンドを運営するFore Bridge株式会社が株式会社マキシムの事業承継を完了させ、原幹弘氏が新たな代表取締役に就任しました。このプロセスは、日本の後継者不足という複雑な問題の解消に向けた重要な取り組みの一環です。
1. Fore Bridge株式会社の役割
Fore Bridge株式会社(旧Growthix Investment)は、後継者不在問題を抱える企業への事業承継の新しい手法を提案し、これまでに7件目の承継となりました。サーチファンドを活用し、ネクストプレナーと呼ばれる次世代経営者を後継者として迎えることで、親族間承継や一般的なM&Aとは異なる形での企業存続を目指しています。代表の竹内智洋氏は、事業承継の重要性と共に新たな経営者を育成することに注力しています。
2. 株式会社マキシムの歴史と新たな展望
大阪市淀川区に本社を構える株式会社マキシムは、1975年に設立され、乳幼児向けの手形足型商品を製造していました。その後、浄水器の販売やマイナス帯電水生成装置「ドールマンショック」の開発へと事業を拡大しました。この装置は、飲食店などでの洗剤使用量を減少させるなど持続可能なビジネスの一環として評価されています。
元代表取締役の東展男氏は、事業を50年間引っ張ってきた実績がありますが、後継者不足が懸念される中、原氏に経営を託えることとなりました。東氏は、原氏を新たな社長として迎え入れることで、会社の未来に大きな期待を寄せています。
3. サーチファンドによる新しい事業承継の形
サーチファンドは、経営を志すネクストプレナーが資金を調達し、承継先の企業を見つけ出す仕組みで、経営者自身が主体となることが大きな特徴です。これにより、信頼関係を築きながら企業の継続が可能となります。この手法は、企業存続が危ぶまれる中小企業にとって非常に重要です。
4. 新代表取締役 原阿見弘氏の抱負
新社長に就任した原氏は、これまでの経営経験を生かし、酒類関連の会社や厨房機器の販売会社で培った人脈を駆使して、マキシムをさらに成長させる考えを抱いています。心が通う会社文化を育み、幅広い年代層の人々が活躍できる環境を整え、マキシムを50年後、100年後にも存続できる企業にしていく決意をしています。
5. 関係者のコメント
新社長の原氏は、名誉あるマキシムの経営を託されたことに感謝し、自らの経験が次世代の経営者育成に対して重要な役割を果たすことを期待しています。また、元代表の東氏も、新たな経営者に託すことで会社の未来を安心して見守ることができると述べています。
6. 今後の目標
Fore Bridgeと原社長は、マキシムの優れた製品と実績を基に、さらなる成長を目指し、従業員や取引先との信頼関係を深めていく方針です。現代のビジネスが求める変革を遂行し、マキシムの未来をより明るいものにするための取り組みが期待されています。