東京五輪にオリエンテーリングが初登場か
国際オリエンテーリング連盟(IOF)が、2020年東京オリンピック・パラリンピックにおいて新たな競技として追加されることが期待されています。この件について、日本オリエンテーリング協会(JOA)はIOFとの協力のもと、具体的な競技実施計画を策定しました。オリエンテーリングが新たに前面に出ることで、さらに多彩なスポーツ体験が提供されることになります。
競技種目と開催地
オリエンテーリングには、男女別の個人戦である「ミドルオリエンテーリング」と男女混合団体戦の「ミックススプリントリレー」の2つの競技が計画されています。開催場所には、武蔵野の森公園、野川公園、武蔵野公園が予定されており、これらの会場の自然環境を生かしたレースが楽しめることでしょう。
環境への配慮と経済的メリット
オリエンテーリングは、追加の施設を必要としないため、自然環境にも優しいスポーツです。また、エコロジーの観点からも重要で、財政的な面においても有利であるため、開催が期待されています。このことは、持続可能なスポーツイベントとしての側面も強調されています。
オリエンテーリングの魅力
オリエンテーリングは単なる体力勝負ではなく、地図を使ったナビゲーション能力が求められます。レースでは、事前に設定されたコントロールポイントをどのような順序で通過するかが、タイムを競う重要な要素となります。このため、戦略的頭脳を働かせることが競技の楽しさの一環とも言えるでしょう。
競技自体は、1897年に北欧で始まり、現在80カ国以上がIOFに加盟している国際的なスポーツへと成長しています。日本でも、JOAが日本体育協会に加盟する形で競技の振興に努めており、オリエンテーリングを気軽に楽しむことができる環境が整っています。
様々な年齢層に対応
オリエンテーリングは、年齢を問わず多くの人々が参加できる生涯スポーツです。特に大学生に人気があり、若者を中心に新しい競技者を育成しています。これにより、競技の持続的な発展が見込まれています。
冬のオリエンテーリングの可能性
オリエンテーリングの競技には、スキーオリエンテーリングも含まれています。これは2011年の冬季アジア大会で実施され、2019年には冬季ユニバーシアードにおいても種目として採用されました。さらには、2022年冬季オリンピック競技への追加採用に向けた運動も行われています。
このように、オリエンテーリングは夏・冬両方のオリンピック種目になる可能性を秘めた、貴重なスポーツです。JOAは引き続きIOFと連携し、オリンピックでの正式種目採用を目指して、国内におけるオリエンテーリングの普及及び選手強化に全力を尽くす予定です。
関連情報として、International Orienteering Federationや日本オリエンテイリング協会など、オリエンテーリングに関する詳細を確認することができます。動画による競技紹介もあり、より深くオリエンテーリングを知る良い機会となるでしょう。
オリエンテーリング競技の動画はこちら