香りによる新発見
2019-06-18 10:10:09

「香り」のブランディングが切り拓く新しいマーケティングの可能性

香りの魅力がもたらす新たなビジネスチャンス



近年、顧客体験を重視したマーケティング手法が多様化する中で、「香り」に関する関心が高まっています。セントカンパニージャパンが行った調査によれば、20〜34歳の女性宿泊者のうち78%がホテルのロビーで体験した「ジャスミン&ローズ」の香りを好意的に受け止め、なんと70%がこの香りの商品を購入したいと考えていることが分かりました。これは、香りが新たなブランド体験を提供する重要な要素になり得ることを示しています。

調査は2019年3月に実施され、「ダイワロイヤルホテルD-CITY名古屋納屋橋」の宿泊客を対象に行われました。ホテルのロビーに漂う香りが、彼らの印象や購買意欲にどのように影響を与えるのかを探求したのです。

香りが与える影響とは?


調査に参加した女性たちは、ほぼ全員が香りのもたらすリラックス効果や集中力の向上を実感していて、香りの重要性を認識しています。特に、リラックスできるフローラル系の香りを好む20〜34歳の女性に対して、世代によって異なる香りの好みが見受けられ、35〜49歳の女性は清涼感のあるグリーン系の香りをより重視するといった違いがありました。

これらの結果は、単に香りを提供するだけでなく、顧客にとっての記憶に残る体験を提供することができる、という新たなマーケティングの可能性を示唆しています。香りにより、宿泊したブランディングや店舗の印象が強化され、リピーターや新規顧客を生む要因となるでしょう。

高級ブランドの成功例


セントカンパニージャパンは、イタリアやフランスで本場の香り作りを行い、高級ホテルや名だたるブランドにフレグランスサービスを提供しています。「香りのロゴをブランディングに」という理念の下、各ブランドに合わせた特別な香りをデザインし、顧客に深い印象を与えることを目指しています。例えば、フォーシーズンズミラノホテルや、アルマーニ、グッチなどといった高級ブランドの空間芳香を手掛けています。

このような香りのブランディングは、消費者の感情にダイレクトに作用し、顧客の記憶に残る体験を提供する強力な手段として位置付けられています。調香師によると、「香りと記憶には強い関連性がある」との研究結果もあり、香りを通じてブランド体験を提供することが、長期的な顧客との関係構築に繋がることが分かっています。

今後の展望


日本ではまだまだ「香り」に対する認識が浅いとされますが、セントカンパニージャパンの調査結果が示すように、特に若い世代の女性たちにとっては、香りが既にブランド選択や購入意欲に影響を与える重要な要素となっているのです。これを受けて、今後も様々な施設や店舗において香りのブランディングが普及することでしょう。香りの持つ力を活用し、魅力的な空間を演出することが、今後のビジネスにおいて重要な鍵を握ると言えます。今後、「香り」がいかにマーケティングやブランド戦略に組み込まれていくかが注目されるでしょう。

会社情報

会社名
セントカンパニージャパン株式会社
住所
東京都世田谷区上野毛4-30-5GURURI G6
電話番号

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