紛争の傷跡を癒す、そして未来を築く:シリア避難民への支援活動を拡大する「REALs」
2011年から続くシリア内戦は、多くの人々に深い傷跡を残しました。特に北西部では人口の7割近くが避難生活を強いられており、爆撃の恐怖や大切な人との別れ、故郷の破壊など、想像を絶する苦しみを経験しています。避難先でも安全は保証されず、再び避難を強いられることも日常茶飯事。心の傷は深く、精神的な苦痛を抱える人々が多く、支援の必要性が高まっています。
こうした状況下で、日本発の国際NGO「REALs(リアルズ)」は、シリア北西部の避難民キャンプで、2021年から心のケアと自立支援に取り組んできました。REALsは、長年の活動経験から、紛争や避難生活による心の傷を癒すには、単に心のケアを提供するだけでなく、生活基盤を安定させることが重要だと考えています。
支援の輪を広げる:4,000人への支援とスキル習得ワークショップ
REALsは、2024年11月から事業対象地を拡大し、新たに4,000人近くに支援を届ける予定です。心のケアに加え、現地でニーズの高い縫製やソーラーパネル修理などのスキル習得ワークショップも開始することで、収入を得る機会を提供し、避難民の生活再建をサポートします。
現地の人々を巻き込む:コミュニティワーカー育成とネットワーク構築
REALsは、現地で活動する団体に研修を行い、避難民をコミュニティワーカーとして育成する仕組みを作り上げてきました。育成されたコミュニティワーカーは、同じように避難生活を送る人々を直接訪問して話を聞き、心のケアにつなげます。また、医療機関や他の支援団体と連携することで、必要な支援を適切に受けられるようにサポートしています。
平和への道のり:市民と民間団体の力
REALsの活動は、紛争によって傷ついた人々の心を癒し、生活を再建することで、平和な社会の実現を目指しています。紛争の解決には、政府や外交ルートだけでなく、市民や民間団体の力も不可欠です。REALsは、紛争下で苦しむ人々が、自分たちの力で未来を築き、平和な社会を実現できるよう、活動を続けていきます。
REALsの活動への支援を
REALsは、皆様からの温かいご支援を頂いて活動を続けています。シリアの避難民への支援にご興味のある方は、ぜひREALsのウェブサイトをご覧ください。
https://reals.org/