Maaartの概要
H2L株式会社が2025年7月17日に正式に提供する新しいオンラインマーケット「Maaart」。これは、身体の感覚をデジタルデータとして販売・提供する革新的なプラットフォームです。従来の動画や音声に加え、動きや力加減といった情報も含まれた体験データを交換することができ、これまでの体験のシェアを大きく進化させるものです。
体験を提供するシェアラーがデータをアップロードすると、即座に査定が行われ、報酬が計上される仕組みです。シェアされた体験データは、ユーザーに次々と提供され、これによって体験そのものが流通する新しいエコシステムが構築されます。
幅広いジャンルの体験
Maaartでは、スポーツ、料理、観光、演奏、創作、教育、リハビリテーションなど、ジャンルは無限大です。例えば、料理中の包丁の握り方や楽器演奏時の指使い、スポーツにおける動きや負荷の関係など、これまで他人に伝えにくかった豊かな感覚情報を共有することが可能になるのです。この柔軟さがMaaartの大きな魅力の一つです。
利用方法と環境
Maaartは、ウェブサイトとしてブラウザからアクセスすることができ、PCやスマホ用の専用アプリも提供されます。このアプリを使用することで、動画像に加えて動きや力加減といった体験データを記録することができます。また、H2Lが開発した「FirstVR」デバイスを使えば、筋肉の動きや感覚情報をより詳細にキャッチすることが可能です。効率的な体験の収録が実現します。
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iOS版 (iPad、iPhone)
- Android版は2025年8月公開予定
活用事例と先行ユーザのフィードバック
先行ユーザーによるMaaartの体験に関するフィードバックはいくつかあります。例えば、「観光地に行かなくても、その場所を歩いている感覚を得られた」、「プロの動きと自分の動きを比較でき、練習が効率的に行えるようになった」、「力の入れ方を学べるため、教育や指導に非常に役立つ」など、実際に様々なシーンでの活用が広がっています。これにより、ユーザーは新しい体験を享受し、同時に自己成長につなげることが可能になるのです。
今後の展望
H2Lは、Maaartを通じて体験をデータとして扱い、感覚をデータに、体験を価値として循環させることを目指しています。この新しいダイナミクスが、多くの人々に新たな価値を提供し、生活を豊かにすることが期待されています。
企業情報
H2L株式会社は2012年7月に設立され、体験共有を目的とした新世代の感覚共有技術「BodySharing®」の研究と開発を行っています。主な製品には、米TIME誌に選ばれた「PossessedHand®」や、「UnlimitedHand®」、「FirstVR®」があります。これらの技術は、アバターやロボットとの連携をも視野に入れ、今後もますます進化を遂げていくでしょう。
Maaartが提供する新しいデジタル体験シェアの可能性に、今後ますます注目が高まることでしょう。