デジタル時代の経営改革に迫る!アナログ業務が招く課題とは
多くの企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)の導入に積極的である一方で、経営のスピードを改善するうえで依然として大きな壁となっているのが「アナログ業務」です。株式会社LayerXの実施した調査によると、従業員2000人以上の企業において、DXへの取り組み姿勢は83%が積極的であるとしながらも、必要な経営情報をリアルタイムで把握できている企業は35%にとどまっていることが明らかになりました。
調査の背景と目的
DXの推進が進んでいるとはいえ、大企業では依然としてアナログ業務が発生しており、これが経営判断の迅速化を妨げている状況が見受けられます。LayerXは、この問題を洗い出すために、基幹システムの運用に伴うアナログ業務と経営スピードの実態調査を実施しました。
調査結果の概要
調査の結果、まず目を引くのは大企業の83%がDXを積極的に進めていると答えたことです。しかし、経営判断に必要な数値を迅速に把握している企業は35%に過ぎず、多くの企業が1日以上の時間を要していることが課題となっています。具体的には、2〜3日が27%、4〜5日が12%、1週間が9%に上り、多くの企業においては明らかに経営判断へのタイムラグが生じています。
さらに、基幹システムの正常運用に必要なアナログ業務が80%の企業で発生しています。具体的には、19%が「膨大に発生」と答え、37%が「かなり発生」、24%が「多少は発生」と回答しています。
アナログ業務の影響
経営判断に必要な情報をリアルタイムで把握できる企業の71.5%が「アナログ業務」が多く発生していると回答しており、リアルタイム経営を実現しようとするほどアナログ業務が増えていることが見受けられます。この事実は、情報収集と処理における人手による作業が依然として多く、これが経営スピードを削いでいる一因であることが示唆されています。
デジタル投資の効果
興味深いことに、調査対象企業の78%がシステム投資に対して期待したほどの費用対効果を感じられていないと回答しています。32%は強く感じ、46%はやや感じているとのことです。このことは、企業が期待したほどの効果を得られていないことを示しており、DX投資を重複させても成果が見えにくい現状が浮かび上がります。
まとめと今後の展望
本調査結果から、経営の即時性を高めようとするほどアナログ業務が増え、又その結果として企業は期待した効果を得られていないことが多いことがわかりました。これからのDXの推進においては、単なるシステムの選定や高度化を進めるだけでなく、業務プロセスそのものの再構築が必要です。
リアルタイム経営を実現するには、技術的な進化と共に業務設計の見直しを進めることが不可欠です。LayerXの取り組みが、これらの課題を解決する一助となることを期待します。