医師677名の調査結果から見る健康習慣と勤務実態

医師677名の健康習慣と勤務実態

株式会社エムステージが実施したアンケート調査では、677名の医師を対象に体調管理に関する実態が明らかとなりました。特に、冬季は気温が低下し風邪やインフルエンザの流行が予想されるため、医師の健康管理は重要なテーマです。調査では、医師たちが実践している健康習慣や、勤務状況の実態を通して、医療現場の厳しさが浮き彫りとなりました。

調査の背景

冬季には気温の低下に伴い、様々な感染症が流行します。医師は日々多くの患者と接し、常に体調に気を配る必要があります。そこで、今回の調査は医師が自身の健康とどのように向き合っているかを把握する目的で実施されました。

調査結果の概要

調査結果からは、以下の3つのポイントが明らかになりました。
1. 医師が最も重視する健康習慣
2. 体調不良時の勤務状況
3. 健康と転職の関係

1. 医師の健康習慣「睡眠時間の確保」

調査によると、医師たちが最も意識している健康習慣は「睡眠時間の確保」であり、約60%の医師がこの回答を選択しました。他に多かったのは「バランスの取れた食事」と「運動」でした。このことから、医師たちは体調を整えるために日常の生活習慣を意識していることがわかります。しかし、実際には様々な業務に追われていることが影響しているようです。

2. 健康習慣を妨げる勤務実態

医師たちは「睡眠不足」を風邪を引いた原因として挙げることが多く、また「感染（患者・同僚から）」や「過労・長時間労働」が続きました。健康習慣を守りたいと思いながらも、実働時間が長く、勤務が不規則であるためにその実践が難しい現状が伺えます。

3. 体調不良時でも出勤

体調が不良でも出勤する医師が約60%に達しました。「よくある」と述べる医師も多く、体調不良を抱えながらも業務を遂行せざるを得ない状況があることが明らかになりました。出勤しなければならない理由としては、「検査や手術を逃すわけにはいかない」や「代わってもらえる人がいない」というコメントが寄せられています。この現象は医師不足の影響が少なからずあると考えられます。