人気マンガ『ワタサバ』と警視庁の特殊詐欺防止プロジェクト
近年、特殊詐欺の被害が増加する中、警視庁の東大和警察署が取り組んだ新たな啓蒙施策が注目を集めています。このプロジェクトでは、人気マンガ『ワタシってサバサバしてるから(通称:ワタサバ)』を起用し、若年層に向けた防犯意識の向上を目指しました。制作を担当したのは、ビジネスマンガのパイオニアとして知られる株式会社トレンド・プロです。
コラボレーションの背景
東大和警察署では、特殊詐欺防止の情報が一過性のもので終わり、幅広く拡散されないという悩みを抱えていました。特にターゲットとなる若者世代には、一過性の施策は効果が薄いとされています。これを受け、トレンド・プロは若者に人気のあるSNSを起点に、共感を得られやすく、影響力のあるコンテンツとして『ワタサバ』とのコラボを提案しました。
『ワタサバ』の魅力とは
『ワタサバ』は、原作がとらふぐ氏、作画が江口心氏による人気マンガです。自らをサバサバ女子と称する主人公、網浜奈美が繰り広げるストーリーは、SNS上で多くの共感を呼び、やがてネットミームとして定着しました。実際にはNHKでテレビドラマ化もされています。この作品の持つ魅力を利用し、網浜のキャラクターを通じて特殊詐欺への警告を行うことで、効果的な啓蒙活動を実現しました。
施策の成果
1. X(旧Twitter)での拡散
網浜奈美の公式アカウントを利用した告知や、新たに書き下ろされたオリジナル短編マンガの配信は予想以上の反響を呼びました。その結果、約810万インプレッションという数字を記録し、多くの若者が情報をシェアしました。この数値は従来の官公庁アカウントでの投稿を大きく上回っており、警察のメッセージが未だに効果的であることを証明しました。
2. リアルイベントとデジタルの融合
また、イオンモールむさし村山で行われたアンバサダー委嘱式においては、網浜奈美の全身パネルが登場し、来場者の注目を集めました。その意外性がSNS上でのさらなる盛り上がりを促し、活動への関心を高めました。
3. 組織内外への影響
本施策は警察内部でも高く評価されており、他の近隣警察署からも同様のチラシデザインの活用要望が寄せられるなど、広域的な啓蒙活動への発展を見せています。
東大和警察署・森署長のコメント
森署長は、この施策がもたらした効果に満足しており、警察が持つ固いイメージを和らげる手助けとして『ワタサバ』を活用できたことを高く評価しています。ネットユーザーにとって親しみやすい内容であったため、広告臭がなく、自然な形で受け入れられたと感じています。特にXでのインプレッション数が非常に高く、署内から『使いたい』という声が上がっていることにも手応えを感じているとのことです。
まとめ
トレンド・プロが手掛けたこの施策は、マンガの力を生かした新しい形の啓蒙活動が成功を収めた良い例と言えます。今後もマンガやデジタルコンテンツを活用した他の施策が注目を集めることでしょう。トレンド・プロは、このまま多様な課題の解決に向けて活動を続けることが期待されます。
【トレンド・プロの会社概要】
- - 所在地:東京都港区芝1-4-3 SANKI芝金杉橋ビル8階
- - 代表者:岡崎寛之
- - 設立:1988年11月22日
- - URL:トレンド・プロ公式サイト
- - 事業内容:マンガに関連するあらゆる制作物の企画・制作・編集・出版