ハイパー神社6D ── デジタルの信仰を拡張する新たな試み
2025年5月6日、香川県直島に現代アート作品『ハイパー神社6D(Deep Digital Dream Data Den Daitaisha)』が一般公開される。このプロジェクトは、Web3やNFTに特化した開発支援を行う株式会社ゆめみと、現代美術作家・たかくらかずき氏とのコラボレーションによって実現したものだ。この作品は、直島に位置する旅館「ろ霞」の庭園に建立され、アート愛好家やデジタル技術ファンに向けて新たな体験を提供する。
NFTとリアルの融合
『ハイパー神社6D』は、これまでのアートと神社の概念を大きくひっくり返す試みだ。参拝者は、スマートフォンを通じてバーチャルな神社体験ができ、自身のNFTやデジタルデータを奉納することで、独自の神社を創造することができる。これにより、デジタル信仰の新しい形を体験し、信仰の概念が現代にどのように変化できるかを感じることができるのだ。
参加者の体験が進化するシステム
参拝者は、自らのデータを奉納することで、社殿内で自分だけの神々を祀ることができ、参拝の度にその神々が進化する仕組みだ。それに加えて、15種類のデジタル拡張子(jpg, png, gifなど)を神格化させたNFTシリーズも展開されており、これらを通じて多様な体験が可能だ。プロジェクトは、リアルとバーチャルを巧みにクロスし進行しており、2024年には2Dメタバース空間も公開される予定だ。
限定のお守りNFTと奉納タイル
新たなアート体験として、限定販売される「お守りNFT」や「NFT付き奉納タイル」も注目を集めている。お守りNFTは、15種類の神々が描かれた物理的なアートピースとして販売され、特にNFT初心者にも手に取りやすい仕様になっている。また、奉納タイルは美濃焼のタイルを使用したユニークなピースで、各神に1点しか販売されない貴重なアイテムだ。
直島とアートの融合
直島は、アートと風景が共存するユニークな場所として知られており、周辺の自然環境とともに現代アートが融合する場でもある。昨年オープンした「直島旅館 ろ霞」も、そのコンセプトに基づき、アート作品が常設され、宿泊客もアートを楽しむことができるようになっている。
これから現れる『ハイパー神社6D』は、デジタルとリアルの壁を取り払い、新しいコミュニケーションや信仰の形を提示するものとして、訪れる人々に新たな発見と感動を与えるだろう。興味がある人は、是非この機会に訪れて、その目で未来の信仰を体験してみてほしい。
最後に
『ハイパー神社6D』の公開を通じて、現代美術とデジタルアートがどのように組み合わさり、信仰という概念に新しい風を吹き込むのか。 直島という舞台で、一歩先行くアートの形に触れられるこの機会をお見逃しなく!