民族学博物館自動運転
2024-09-25 19:53:54

国立民族学博物館、世界初の自動運転サービスを導入!新たな鑑賞体験を実現

国立民族学博物館、自動運転サービスを正式導入



2024年10月3日、国立民族学博物館(大阪府吹田市)とWHILL株式会社(東京・品川区)は、WWHILL自動運転モビリティの運用を開始することを発表しました。これは、文化施設内における自動運転サービスの導入としては世界初の試みとなり、多様な来館者に新しい鑑賞体験を提供することを目的としています。

バリアフリーな鑑賞体験の実現



国立民族学博物館は、世界各国の文化に触れることができる約12,000点の展示資料や850本の映像を通じて、豊かな博物館体験を提供しています。しかし、高齢化社会の進展や法改正に伴うアクセシビリティに対する関心が高まる中、特に高齢者や長距離移動が不安な方にとって、全てを徒歩で観覧することが難しいという課題が浮き彫りになっていました。

こうしたニーズを受けて、国立民族学博物館はWRILL自動運転サービスの導入を進め、実用化を目指した実証実験を実施しました。2023年秋には一般の方を対象にした試験走行が行われ、多くの参加者から好評を得ました。「快適に展示を観覧でき、視点が変わった」、「安全で安心して乗ることができた」という意見が多く寄せられ、今後の一般公開への期待が高まりました。

鑑賞コースと利用条件



WHILL自動運転モビリティは、国立民族学博物館の本館展示場Cブロック内を約0.8km/hの速度で走行し、鑑賞コースに従って進みます。このスピードは人がゆっくり歩く速度と同等で、乗車した利用者は疲れを感じることなく展示品をじっくりと観覧することができます。また、同伴者ともほぼ同じペースで巡ることができるため、共に鑑賞しやすいのも特長です。

運用は2024年10月3日から開始され、利用時間は10:00~17:00。乗車には展示観覧券が必要ですが、追加の利用料金は不要です。身長140㎝以上、体重136㎏以下の方が利用でき、ペースメーカーを使用している方は乗車できない条件があります。

安全性と自動運転技術



WHILL自動運転モビリティは、自動運転・自動停止機能を備えています。これにより、特定の目的地まで安全に移動することが可能です。事前に収集した地図情報を基に、周囲の状況をセンサーで検知しながら、自動で走行を行います。降りた後は無人で元の設置場所に戻る仕組みになっており、来館者に安心感を提供します。

今後の展望



国立民族学博物館とWHILL社は、今後も密に連携を取り、鑑賞コースの拡張や運用の信頼性を維持しながら、新たな体験を提供するための努力を続けていきます。音声ガイドによる説明やその他のサービスの充実も検討されており、すべての来館者が快適に文化体験を楽しむことができる社会を目指しています。この新しい取り組みは、多くの人々にとって、文化を通じてのより良い日常を実現する一助となるでしょう。


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会社情報

会社名
WHILL Inc
住所
東京都品川区東品川2丁目1-11 ハーバープレミアムビル 2F
電話番号
080-0800-4338

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