生物多様性を生かした企業価値向上プログラム
桜美林大学では、今年の9月より新たに生物多様性とビジネスに関する特別講座をスタートします。このプログラムは、企業が持続可能な経営を行うために必要な知識とスキルを習得することを目的としています。特に、TNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)に基づいて、ビジネスにおける生物多様性の重要性を理解し、その評価手法を学んでいきます。
プログラムの目的
受講者は以下の内容について学びます。まずは、生物多様性の基本的な理解を深め、企業活動に与えるエコシステムサービスの影響を把握することが求められます。次に、具体的な生物多様性の影響評価手法や、新しい経営戦略であるネイチャーポジティブ戦略についての検討を行います。これにより、受講者は自身の業務に活かせる実践的な能力を身につけることができます。
対象者
このプログラムは以下のような方々を対象としています。
- - 経営企画・サステナビリティ部門の担当者や責任者
- - ESG投資や統合報告を扱うIR担当者
- - サプライチェーン管理や調達を担当する実務者
- - 地域共生や環境関連事業の新規事業企画担当
- - 生物多様性の評価・報告にかかわるコンサルタントや金融機関の専門家
受講のメリット
1.
経営と直結する知識の獲得: 生物多様性をCSRの一環として捉えるのではなく、企業価値を創造する要素として学べる視点を得られます。
2.
TNFDフレームワークへの適合力強化: TNFDやネイチャーポジティブに関連する実務的な理解を深め、開示や投資家対応に活かせます。
3.
リスクと機会の管理: 生物多様性に対する依存や影響を把握し、それが財務リスクの最小化や新規事業の機会探求につながります。
4.
ネットワーク形成: さまざまな業種の参加者や専門家との交流を通じて、新しい連携の機会が得られます。
講座の構成
プログラムは全7回にわたり、以下の順で進行します。
1.
ガイダンスと導入: 生態学とCSRの関係を理解し、生物多様性の基礎を学ぶ。
2.
生態学の捉え方: 生態系内の相互作用について深く探求。
3.
依存の理解: 生態系サービスとその企業に対する依存を把握。
4.
影響の評価: 生物多様性を計測する方法を学ぶ。
5.
ネクサス&ランドスケープアプローチ: 持続可能性を考えるための手法を理解。
6.
ネイチャーポジティブ経済移行戦略: 戦略のロードマップを形成する。
7.
TNFDレポートの活用: 実践的な議論を通じて理解を深める。
一連のカリキュラムを通じて、「基礎理解から経営実装への流れ」を確立し、参加者は生物多様性に関連するさまざまなスキルと知識を手に入れます。
プログラムの詳細
- - 開催期間: 2025年9月〜11月(全7回、毎週土曜日)
- - 時間: 毎週土曜 14:00〜15:40(100分)
- - 方法: オンライン(Zoom)とリアル交流会のハイブリッド形式、アーカイブでの録画提供。
- - 受講料: 全7回で100,000円(割引あり)
- - 定員: 先着30名
このプログラムは、現代の企業が生物多様性を理解し、持続可能な未来を築くための重要な一歩となることでしょう。興味がある方は、ぜひ説明会にご参加ください。