Smart Eye Cameraが医療現場を変える
2024年7月18日、OUI Inc.の革新的な医療機器「Smart Eye Camera」が、世界保健機関(WHO)が発表した「WHO compendium of innovative health technologies for low-resource settings 2024」に掲載されました。この要覧は、医療設備が十分でない地域で活躍する新技術を紹介するものであり、OUI Inc.にとっても大きな成果です。
WHOの要覧とその選考
WHOが数年に一度発刊するこの要覧には、225件の応募がありました。審査は、以下の6つの視点から行われました:
1. Clinical
2. Comparison with WHO technical specifications
3. Regulatory
4. Health Technology Assessment
5. Health Technology Management
6. Intellectual Property and Local Production
この厳選なプロセスを経て、21の技術が選出されたことは、Smart Eye Cameraの優れた性能を証明するものです。
Smart Eye Cameraの特徴
Smart Eye Cameraは、眼科診療を可能にするiPhoneアタッチメント型の医療機器です。iPhoneのカメラと光源を利用しており、動物実験や臨床研究において、従来の細隙灯顕微鏡と同等の性能を持つことが実証されています。これにより、医療資源が制限された地域においても、眼科診察を行うことが可能です。
特に、世界で最も多い失明の原因である白内障。適切な治療を施すことで失明を防ぐ可能性が高いものの、発展途上国では依然として社会問題として残っています。Smart Eye Cameraは、電源がない場所でも使用できる小型機器で、被災地や地方の医療をサポートします。
OUI Inc.の理念と今後の展望
OUI Inc.は、「世界の失明を50%減らし、眼から人々の健康を守る」という理念のもと、慶應義塾大学医学部から誕生したベンチャー企業です。医学、工学、ビジネスの各分野のプロフェッショナルが集まり、最先端の医療技術を開発・実用化しています。
今回のWHOへの掲載は、今後多くの医療過疎地域に対して眼科医療をより一層届けるための大切なステップです。OUI Inc.は、この機会を起点にさらなる活動を推進し、世界各国へ医療支援を展開する考えです。
会社概要
OUI Inc.(株式会社OUI)は、東京都港区南青山に本社を置き、2016年に設立されました。代表取締役は清水映輔氏。医師のアイデアをもとにした医薬品や医療機器の開発を行い、その実用化にも取り組んでいます。公式ウェブサイトは
こちらです。
Smart Eye Cameraの要覧掲載を通じて、更なる医療技術の普及と発展が期待されます。私たちOUI Inc.の挑戦は、これからも続きます。