介護施設の新時代を切り開くRehabilitation3.0、資金調達でSAAの開発を加速

Rehabilitation3.0、介護業界を変える資金調達

Rehabilitation3.0株式会社は、高齢化社会における介護の課題解決に向けた新たなステップを踏み出しました。つい最近、池田泉州キャピタル、QXLV（クオンタムリープベンチャーズ）、そして他の個人投資家による第三者割当増資を行ったことを発表。これを電子化したリハビリテーションシステム「SAA（Sleep Activity Assessment）」の実用化に向けての資金援助と位置付けています。

超高齢化社会と介護施設の現状

日本は世界の中でも特に高齢化が進んでおり、それに伴い介護施設へのニーズも急増しています。特に夜間の入居者見回り業務は、介護現場の経営課題として浮上しています。人件費の高騰や、転倒事故による悲劇的な結果が報告されているため、介護施設はこの問題解決に迫られています。

SAAシステムの役割

Rehabilitation3.0は、この高齢者の転倒リスクを低減するために、「SAA」と呼ばれるシステムを開発しました。SAAは睡眠中に収集されるバイタルデータを分析し、AIを活用して個々の運動能力や認知機能を評価します。これにより、高齢者一人ひとりに最適な運動プログラムを提案し、リスクのある入居者を事前に特定することが可能となります。

実証実験と今後の展望

2020年からは医療現場での実証実験も行い、AIの評価精度は驚異の93%に達しました。現在、積水化学工業が製造した見守りセンサー「アンシエル」と連携した実証検証を進めており、今後の正式版ローンチに向けた準備が進められています。この資金調達によって、プロダクトマネジメントやエンジニアリングなどの人材を強化し、「SAA」のさらなる発展を目指します。

産業界との連携

Rehabilitation3.0は、多様なセンサーメーカーと協業し、介護現場で求められる高度な見守り機能を提供する体制を構築する考えです。これにより、医療機関と介護施設の両者に対し、必要不可欠なサービスを提供し続けることを目指します。

出資者の声

出資者である池田泉州キャピタルの武川氏は、「Rehabilitation3.0のビジョンに共感し、今後の成長を期待しています」とコメント。また、QXLVからも「増田社長の経験が生かされていると信じています」と高く評価されています。これらの声は、Rehabilitation3.0の社会的な意義と成果に対する期待の高さを物語っています。