正論大賞授賞式 2023年の受賞者が決定
2023年、フジサンケイグループによる正論大賞の選考委員会が開かれ、今年の正論大賞及び正論新風賞の受賞者が決定しました。正論大賞は、自由と民主主義のために戦う姿勢を持つ個人に贈られる名誉ある賞です。一方、正論新風賞は新たな視点を持つ言論人に送られます。
受賞者の概要
今回の正論大賞を受賞したのは、兼原信克氏。彼は66歳で、笹川平和財団の常務理事を務めながら、麗澤大学の特任教授も担当しています。彼の著名な経歴には、安倍晋三政権下での内閣官房副長官補と国家安全保障局次長としての役割が含まれます。防衛政策の転換点となった平和安全法制の策定に中心的な役割を果たし、退任後もその広範な知識と経験をもとに言論活動を展開しています。
もう一人の受賞者、濱口和久氏は57歳で、拓殖大学の特任教授であり、防災教育研究センターの長を担っています。彼の実績は幅広く、実践的な危機管理と安全保障の視点から国民の安全に関わる提言を行っています。東日本大震災から15年という節目を迎える2026年に向け、彼は国家と国民の安全に関する重要な提案を行っており、その実行力は正論新風賞にふさわしいと評価されました。
受賞理由の詳細
兼原氏の受賞理由は、彼の豊富な実務経験と世界史に対する深い知識に基づく言論活動にあります。現代の厳しい安全保障環境の中で、国民的な議論を促進する重要な役割を果たしており、彼の考え方が平和で持続可能な未来に向けた指針となることが期待されています。
濱口氏も多様な経験を持ち、地方行政の現場での危機管理にも関与しています。彼の提案は、自治体が防災・危機管理に関する課題に取り組む上での重要な参考となっており、このような取り組みがより多くの人々に影響を与えることを目指しています。
贈賞の詳細
正論大賞の正賞には、御正進氏によるブロンズ彫刻「飛翔」が贈られ、正論新風賞には小堤良一氏制作の「ソナチネ」が授与されます。贈呈式は令和8年、2026年3月に東京都内のホテルで開催予定です。
受賞者の略歴
兼原信克(かねはら・のぶかつ)
- - 生年月日: 1959年1月22日
- - 出身地: 山口県
- - 学歴: 東京大学法学部卒業
- - 経歴: 外務省で国際法課長や日米安全保障条約課長などを歴任。
- - 著作: 『日本人のための安全保障入門』等
濱口和久(はまぐち・かずひさ)
- - 生年月日: 1968年10月14日
- - 出身地: 熊本県
- - 学歴: 防衛大学校卒業、名古屋大学大学院博士後期課程修了
- - 経歴: 陸上自衛隊勤務、元首相秘書を経て拓殖大学で教育活動。
- - 著作: 『考える防災24生き抜くための災育のすすめ』等
このように、2人の受賞者はそれぞれの分野で顕著な実績を有し、公共の利益に貢献していることが高く評価されています。