子どもを守るためのはずが、実は逆効果に繋がる?
小学生の子どもを持つ家庭が防犯対策を見直す時期がやってきました。特に新学期の始まりと共に、子どもの登下校や外出の機会が増え、保護者としてはまず子どもの安全を守るために防犯グッズを用意したいと考えるのが自然な流れです。しかし、株式会社マイベストが実施した「子どもの見守り実態調査」によると、親が選んだ防犯グッズの約7割が実際には使用されていないことがわかりました。
対象と調査方法
調査は、現在防犯グッズを持たせている小学生とその親700組を対象に行われ、インターネットによるアンケートで実施されました。この結果からは、親の選択と子どもの実際の使用状況に大きな乖離があることが浮き彫りになりました。
子ども自身の意見が大切
調査結果では、防犯グッズを子ども自身が「すごく欲しかった」と答えた場合、なんと81.2%が「毎日使っている」と回答しています。これに対し、「ほしくなかった(親が決めた)」と感じた子どもは、使用率が23.8%と大きく落ち込みます。ここで示されているのは、子ども自身が納得して選んだかどうかが、防犯グッズを日常的に使うかどうかに強く影響しているということです。
親主導の選択がもたらす影響
さらに、調査では親が防犯グッズを「親だけで選んだ」と回答した割合が48%に達しました。一方で「子どもの意見も聞いた」と答えた親はわずか18.6%。親が重視するのは主に「安全・防犯機能」であり、子どもが気に入るかどうかは2.4%と、ほとんど考慮されていない結果となっています。このような選択が、子どもにとっての強い自分ごと感を生まない要因となっているのです。
隠れた未使用の実態
調査結果では、全体の41.4%の子どもが防犯グッズを「ランドセルに入れっぱなし」または「家に置いて使っていない」と回答しており、親がその状況に気づいているのは26.6%に過ぎません。つまり、多くの家庭で購入された防犯グッズが、実際には役立っていないという「隠れ未使用」の状態が広がっているのです。
本当に機能させるためには
この調査から分かるのは、防犯グッズを持たせるだけでは実際に活用されない可能性が高いということです。子どもの意思を尊重し、「自分が持ちたい」と思えるようなアイテムを親子で相談して選ぶことが、より安全につながることが期待されます。特に、買う人(親)と使う人(子ども)が異なる子どもの見守りグッズでは、客観的な情報と子どもの視点の両方が重要です。
子ども検証会の開催
これを受け、株式会社マイベストは2026年8月25日に、実際に子ども自身が防犯グッズを選ぶ「子ども検証会」を開催します。このイベントは、子どもが市場での選択肢を真剣に検討し、実際に試してみることで、納得のいくアイテムを自ら選ぶ機会を提供します。これにより、子どもが自分の意思で選ぶ力を育むと共に、安全に対する意識も高めることが期待されています。
この調査や地域での取り組みを通じて、より多くの家庭で子どもたちが防犯グッズを利用し、自らの安全を守る意識を持つことができるようになることを願っています。